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成人式

今日は成人式のところが多いようですね。

 
私もその昔、成人式に出ました。
20歳の頃は、教育大学の一年生でした(一浪したので)
 
その当時の私といえば、
教育大に入学したのにもかかわらず、
「学校の先生?は?」という感じでした。
 
教師を目指して教育大に進学してきた人には申し訳ないですが、私が教育大に進学したのは「成り行き」でした。一浪していた私は、第一志望の大学の滑り止めとして教育大を受験し、第一志望が不合格だったため、結局進むことになりました。
 
 
「先生になりたい」という人たちと、入学当初からモチベーションが違ったわけです。
 
 
「なんで、先生になりたいの?」と何人かに聞いたことがありました。
「子どもが好きだから」
「憧れの先生がいたから」
などという答えが返ってきました。
 
私自身も小学校四年生の頃の担任の先生が大好きで、憧れをもっていましたから、
その気持ちはなんとなくわかりますし、滑り止めに教育大を選んだのも、それが理由の一つでした。
しかし、「子どもが好きだから」というのは、全く納得できませんでした。
そもそも子どもに関わる機会なんて一度もなかったし、人様の子どもを好きになるなんて理解できない…そんな風に思っていました。
 
 
だからといって、教師以外に何かなりたいというわけでもなく、当時の自分や将来にもやもやした思いをもった20歳だったように思います。
 
 
それから大学生活を送る中で、教師の道を志すようになり、
すんなりとはいきませんでしたが、
今では、教職6年目になりました。
もとはといえば、「成り行き」で教育大に進学したことがことのはじまりでしたが、
この道に進んでよかったなと思っています。
 
 
今でも「子どもが好きだから」教師をしているわけではないと思います。
でも、子どもたちの成長する姿や、一人ひとりもつ人間性を知って好きになっていきます。だから教え子たち一人ひとりのことは忘れられません。
 
 
今になってすごく感じることは、自分の受けてきた学校教育の中で、
「将来どんな自分になりたいか」ということを考える機会はなかったと思います。
本来はそれを自分で考えなければならないと思いますし、そうやって進路を決めなければいけないと思いますが、私はそういう機会に恵まれていませんでした。
 
 
20歳のころ、未来に何の見通しのなかった自分は、たまたま教師という道に出会うことができましたが、もし違ったら…と考えると怖いです。
 
『2020年 激変する大学入試』西川純著によれば、
今自分が担任している子どもたちは、私の時代のように、なんとなく進学先を決めることなんていたら、就職できなくなってしまいます。20歳のころには、一人ひとりが、自分の将来を決めて、すでに職業訓練ないしは、働いていることが理想です。
そこまでを見通して、今担任として何ができるのか、日々過ごしながら残りの3学期を過ごしていきたいと思います。