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GTOのブログ 『学び合い』でアクティブラーニング

GTO(ガングロティーチャーオオニシ)のブログです。小学校で『学び合い』によるアクティブ・ラーニングを実践しています。

人前で話すこと

【え?君そんなに人前で話す子だったっけ?】

 

今日国語の学習で、子どもたちが調べたことを発表する機会がありました。

 

一人ひとり黒板の前にたって、表を見せながら話をします。

スラスラいう子、たどたどしい子、とてもよく内容を考えている子、いろいろです。

その中での一人が発表をし終わった後、ふと気づきました。

 

「え?今スラスラ発表したけど、昔、全然発表できなかったよね?」

その子は、2年生の頃、人前に立つともごもごして何も言えず、ずっと突っ立っていたそうです。時には何分も。周りの子たちがそれをよく覚えています。

 

もちろん3年生になって、すぐに変わるはずもなく、人前で発表したり、交流したりするときも隠したり、黙り込んだりすることがたくさんありました。

全然しゃべれないというわけではなく、緊張しやすいというわけでもなく、とにかく人前が嫌、周りに自分のことを見せるのが嫌、というわけだったようです。

 

そんな子が何事もなく発表をしていたので、発表を聞いた後に、「そういえば」と思うほどでした。

 

「あらー。成長したねえ。そういえば、昔はなかなか発表できなかったもんねー」

と私が言うと、周りの子たちもわーわー言い出しました。おそらく、その変わり様に驚いたということと、成長を感じれてうれしかったんだと思います。

 

もちろん、その子はすごく喜んでいて、その日のふりかえりジャーナルにもそのことを書いていました。

 

なんで、しゃべれるようになったんだろうな。私はいろいろと考えました。

 

おそらく、この一年間『学び合い』を通じて、会話をクラスのみんなとたくさんすることで「このクラスのみんなに自分は受け入れられている。みんなの前なら発表しても大丈夫」と思えるようになったんじゃないかと思います。

 

大人だって、会議で発言するときは、異動してきたばかりよりは、周りと打ち解けてからの方が、発言しやすい。発言するには、集団への安心感が必要なんじゃないかなと思います。

 

『学び合い』にはそんな面もあるんだなあと、改めて感じました。

何はともあれ、子どもの成長はうれしいものです。

 

【補足】

 

 

なぜか、なぜか…

小学校って発表することが重視されています。

いや、私も教師なって3年くらいは、

「全員発表」とか「教室は間違うところだから、どんどん発表しよう」とか

言っていたんですけどね。

普段手を挙げない子が、発表したとき、大喜びしたこともあったっけ。

 

それから『学び合い』をはじめて、発表する機会が格段に減りました。

その何倍もコミュニケーションをとっているので、発表の必要がありません。

ふと、人生の中で「人前で発表すること」ってそんなに多い?と

思うようになりました。それよりは、もっと対人関係の中でコミュニケーションをとる方が圧倒的に多いと思います。

 

なのに、小学校では「発表」がやけに重視されている。

 

なぜ、そんなことに気づかなかったのか…。

常識にとらわれるってこわいですね。