最後の日
今日は1年間の最後の日でした。
修了式、離退任式があり、お別れの時間です。
子どもたちに一言ずつ、今の気持ちを話してもらいました。
恥ずかしいのか、どうかわかりませんが、さっさと進んでいきます。
そんなに心もこもっていない感じでした。
私の予定では、ここで自分の気持ちを子どもたちがじっくり話して、
時間が終わりと思っていたのですが、
あまりにも淡々と進んでしまうので、時間が余ってしまいました。
じゃあ、一年間の思い出でも話そうかなと思って、黒板に4月、5月…と書いてその時の思い出を話していきました。
すると、子どもたちが一人、また一人とすすり泣きをはじめます。
私は、自分の思い出を語るように、話をつづけました。
そのうち、声をあげて泣く子も出てきました。
泣かせるつもりで話したわけではなかったので、話している自分が驚いてしまいましたが、子どもたちのことを見ていると、胸が熱くなりました。
「ああ、この子たちはいい一年間を過ごすことができたのかな」と思えました。
もちろん中には淡々と話しを聞いている子もいますし、
「あー泣いているよ~」みたいに冷やかし半分で周りをキョロキョロしている子もいます。恥ずかしいのか、無理やり声を出している子もいます。
まあ、そんな感じなのもいいかなと思いました。
「全員が泣いた」なんて聞こえはいいけど、子どもたちの感じ方ってそれぞれですから、いろんな子がいてもいいのかな、と改めて思いました。このクラスに思い入れを強く持っている子もいれば、なんとなくの子もいたっていいと思います。
「この気持ちを大切にしてね。それはきっとこれからの学校生活の宝物になるはずだから。そして、この仲間とともに、これからも頑張ってね。先生は君たちの担任でとてもよかったです。」ということを話しました。
もう子どもたちの耳に入っていたかはわかりません。
泣き声と、それを見て反応する声が入り乱れていたので。
その後、
「さようなら」の言葉で教室を出ていく子どもたち。
『学び合い』のクラスの一年間が終わりました。