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明日の語り(受験編)

だいぶ多くの子たちが受験が終わったよですね。これからという人たちは、頑張ってくださいね。応援しています。

 

さて、みんなの受験の話を聞いていると、

最近、みんな「どこ受かったの?」

とか、「あーそこ落ちたの?」とか話が聞こえてきます。「え、受からないの?頭悪くない?」「えー、受かったの、すごい。頭いいねー」とも聞こえます。

 

先生は、そういう話を聞くとうずうずしてきます。「あー、先生のようにならないでくれ。」と。

 

みんなは偏差値という言葉を知っていますか。

そう、受験をする時に、どこどこの学校の偏差値が60とか70くらいだったらすごく高くて40ならすごく低い。すごくわかりやすい比べる基準なんです。そして、偏差値が高ければす頭よくて、低ければ頭悪いみたいなことを言ったりするんです。

 

先生は中学校のとき、偏差値といわゆる高い高校を目指しました。中学校のクラスには、いろいろな進学先を目指す人や、勉強なんて全然しない人もいました。いつの間にか、「あいつ、あんなレベル低い学校受けるんだ。いいよなあ楽な人は」受ける高校とか、偏差値とかで人を見下すようになっていました。

 

そんなこと思ってるからでしょうか、先生は志望する高校に行けず、第二志望の学校に行きました。でも、偏差値の中心の考え方は大学に進学しても残りました。

 

大学時代、いろんな人に出会いました。

楽家になろうとしている人、国際社会に飛び立とうとしている人、とても友達思いで、どんな時でも助けてくれる人。先生はたいした目標がありませんでした。偏差値ばっかり気にして、どこの学校にいくとかそんなことばかり気にして、何もそういうことを考えていなかったんです。

 

アルバイトをしました。いろんな大学の人や専門学校の人、フリーターの人、いろいろです。偏差値でいったらものすごい低い大学に通っているのに、仕事がすごくできて、人望が厚い人。先生はたくさんあこがれる人に出会いました。今まで偏差値で人を決めていた自分がおろかだと気づきました。その時、自分はどんな人になりたいんだ、何を目指したいんだ、考えました。

 

受験をしている人たちに言いたいです。これから受験をする人にもいいたいです。まず、結果はどうであれ、自分の進むべき道で、自分が学ぶべきことをしてください。第一志望に受かる人もいれば、受からないこともあります。でもそれはあなたがダメというわけではありません。先生は第一志望に受かったことなんて一度もありません。その気持ちは知りません。でも先生は第二志望の学校に行ってよかった人です。どこに進学するかよりも、その場所でどう過ごすかが大切ではないでしょうか。

 

先生は、このクラスの担任になって、得意なこと、不得意なことあっていいじゃないかと言ってきました。苦手なことがあったら、お互いに助け合えばいいと思うからです。先生も何でも屋じゃない。だから君たちにすら頼りますよね。勉強ができるできないが人を比べる基準でないことをずっと教えてきたつもりです。偏差値で人を比べるなんてみじめだと私は思います。

 

それよりも誰一人見捨てない人の方が何倍もいい。助け合える人、困った時に大丈夫と言える人、クラスを支える人、分からない時に分からないといえる人、そんな方がいいと思っています。勉強でいえば、予習をしたり、まとめたり、教えたりして勉強を楽しめる方がずっといい。先生は、どこどこの学校に合格するようなことは教えてませんが、君たちがよき人生を送れるようにいろんなことを伝えてきたつもりです。

 

受験してきた人たち、その努力は今まで自分のために注いできたことでしょう。ぜひそれをみんなのために使ってください。それで助けられる人、もっと勉強したいと思う人がいると思います。

 

先生はそう願っています。