【うそ】
教師1年目の時に、ある先生から
「子どもはよく嘘をつくよ。子どもが嘘をついた時、どうすればいいと思う?」私は答えられませんでした。その時教わったのが「子どもの嘘を受け止める」でした。
教師2年目になって読んだ若手むけの本に『「先生が許さないのは嘘をつくことです」と年度のはじめに子どもの前で宣言する」と書いてありました。実際にやってみたんですが、今思えば失敗だったと思います。
今のところ私のスタンスは「ひとまず最後まで話を聞く」です。1年生の子も、よく嘘をつきます。でも後から「嘘ついちゃった」ということが多いです。そんな時は「なんで嘘つくんだ!」なんて言わずに、「うそついっちゃたらモヤモヤするよね。ちゃんとおしえてくれてありがとう」とか言うようにしています。
今年で教師8年目になりますが、いろんな子どもの嘘に出会ってきました。嘘の作り話が、どんどん一人歩きして、親がそれを信じ続けたり、頑なに本当のことを言わなかったり、突き詰めていくと嘘だったり、いろいろです。
その経験から思うのが、...
本当のことを言ったら叱られる。
嘘をついてばれたら叱られる(または悲しまれる)
という八方塞がりを大人つくっちゃうのが、よくないんじゃないのかなって思うんです。
1年生が「嘘ついっちゃった」と言ってくれるのは、「嘘をついている自分にモヤモヤする」からなのかなって。年を重ねて「嘘だった」と言えなくなるのは、嘘に慣れて嘘をついている自分にモヤモヤしなくなってるのもあるのかなって思いました。
というわけで、今のところ私は「嘘を受け止める」ようにしています。
(あ、でも場合によっては、追及する時もあるので
パーフェクトではありません…。)