おに先生のブログ (noteに引っ越しました)

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仮説④ 味付け期

全員達成

得点目標

単元

 

これらで『学び合い』のほとんどは成立すると思います。私自身、ここまでくるのに3年かかりましたが、今では本がたくさんありますし、実践者も増えているので、このレベルまで来るのに、そう苦労しないと思います。

 

しかし、単元『学び合い』も続けていくと、集団の勢いが落ちてきます。

本当に『学び合い』というのは走り続けていないといけないので、その意味できついです。

 

さて、この時期に何をすればいいかというと、いくつかの手だてがあります。

・合同『学び合い』

・異学年『学び合い』

・課題を面白いものにする。

 

合同や異学年は、子どもたちの集団が大きく変化し、刺激を与えます。

それまで教えることが多かった子や、関わる幅が狭かった子も、他の学年、他のクラスの子と今までとは全然ちがった動きや関わりを見せることがあると思います。

 

合同『学び合い』については、本で紹介されていたり、動画も公開されているのですが、私自身あまり実践した経験が少ないので、多くを語ることはできません。

ぜひ、私もチャレンジしたいところではあります。

 

また「課題を面白いものにする」というのは、大阪府の福島先生の言葉を借りていえば「ふりかけ」とか「外食」の『学び合い』といえます。

 

ごはんは、「全員達成の『学び合い』」

それにふりかけをかけていろいろな「味付け」をする、という例えです。

例えば小学校5年生の社会科で北海道の学習をする際に、こんな課題を立てます。

「クラスの友達が北海道に転校することになりました。その子が北海道ですぐに生活できるように、北海道の気候をまとめたパンフレットをプレゼントしましょう。」という課題です。

 

おそらく「教科書の〇ページを理解しよう」よりも、やる気になる課題なのではないかと思います。しかし、このような課題を行う際に気をつけなければいけないのが、

「全員達成」「テストの得点」「単元で学ぶこと」を忘れることのないような『学び合い』にする必要があります。

 

何となく楽しい勉強だった。

一人で勉強している子がいた。

テストの点数がよくなかった。

 

それでは何にもなりません。

だからこの「味付け期」の『学び合い』はとても難しいものだと私は考えています。

ふりかけばっかり考えていて、肝心な白ご飯がおろそかになってしまう…そんなおそれがあります。また、外食も時にはおいしいけど、毎日食べていると飽きる。つまり、このような課題も時々するのもいいけど、やっぱり毎日食べるもの、飽きのこない家庭の食事が一番で『学び合い』も毎日続けられるようなものにした方が、子どもたちにとっても教師にとっても大事なのではなかと思います。

 

 

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