仮説⑥再・全員達成期
一年間『学び合い』を続けてくると、それぞれの学年・クラスに応じて大きな成長を感じられると思います。中には「来年も『学び合い』したい」とか「先生、来年も担任して」という話がでてきます。
しかし、次の年に『学び合い』ができるかどうかは分からないですし、
全員を担任することはクラス替えがある限り、不可能です。
やはり、一年間で伝えられることは伝えきる必要があります。
また、次の年に子どもたちとその担任の先生たちが困らないように、十分に引継ぎを行う必要もあると思います。
「なんのために『学び合い』をしてきたのか」
「『学び合い』で学んだことはどんなことか」
もう一度「全員達成」の『学び合い』を行い、それを子どもたちと伝えていきます。
そして、『学び合い』でなくても『学び合い』の考え方は生かせることを伝えないといけないと思います。
「来年は、先生が担任でなくなります。『学び合い』もなくなるでしょう。
でも、『学び合い』で学んできた「一人も見捨てない」という考え方は、どんなクラス、どんな先生の前でもできるはずです。君たちにはこれからの学校生活でそれを忘れないでほしい」と伝えます。
子どもたちがいつになっても楽しい学校生活・幸せな人生を送れるように、
最後の最後まで語り続けること、これが「再・全員達成期」です。