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ついていく

「うちの子、学校の勉強についていけますか」

 

時々保護者の方に言われます。

 

たしかに従来型の一斉授業だと、全員がついていけるようにするのは、かなり難しいです。書くスピード、理解する力、考える時間…子どもによって差があるのは当然なのに、教師の裁量で時間を区切って進めていけば、ついていけない子がいるでしょう。

 

そのような子がついていけるように、教師が様々なフォローをしたり、基礎的な力をつけるとしても、何の手だてもいらない子は、暇になっていまいます。暇を持て余した子をじっと黙らせておくのいかがなものでしょうか。

 

この矛盾に私は教師3年目くらいに気づき、差を埋めるために試行錯誤を重ねましたが、どうすることもできませんでした。教師一人の力で差を埋めるのは、物理的に不可能だと感じました。

 

一斉授業を否定するつもりはありませんが、「ついていけない子」を生まない一斉授業ってものすごく技術がいると思います。それを毎日継続することは今の私にも無理です。結局いつかは「ついていけない」子が生まれてくるのではないかと思います。

 

この自分の力だけでは「無理」と思えることと、「ついていけない子をなくしたい」と思ったことが『学び合い』にシフトしていったきっかけだったなと思います。