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基礎学力をつけないと

基礎学力をつけないと『学び合い』は成立しない。

 

なんてことを、今年何度か聞きました。

おそらく、基本的なことを理解していないのに、教え合うのなんて無理だ、ということだと思います。

(基本的なこと というのは何か、というのはおいていおいて)

 

たしかに、1年生に6年生の内容を教え合うなんて無理があるでしょう。

でも3年生の内容を教え合うのに、全員が1年生の内容しか理解できていないという状況というのは

あり得るでしょうか。

 

たとえば、3年生の内容について『学び合い』をする際に、2割程度クラスの中に3年生の内容を理解している子がいれば、十分に『学び合い』は成立します。クラスの中に2年生の内容、1年生の内容まで理解できていない子がいれば、その子たちは、それぞれのレベルまで下げてから課題に取り組めばいいだけです。

 

おそらく、全員が3年生の問題を解くための1、2年生までの理解がないと、『学び合い』は成立しない、

だから教師が教えないといけない。ということなのかなと思います。それならば、なおさら教師が授業したら、差が生まれたり、3年生までの内容を理解している子にとってはつまらない時間になるのでは・・・そもそもそんなことたちを満遍なく教師が教えられるんですか・・・

 

あまり書くと角が立ちそうなので、これくらいにしておきますが、

基本的なことを身につけていないであれば、なおさら『学び合い』がいいと思います。

そして、それでもうまくいかないなら、子どもの方に原因があるのでなくて、教師の方に原因があると思ったほうがいいです。語りなのか、見取りなのか、課題なのか・・・それはその時によってみないとわかりませんが、

大抵、子どもに何度かきいて 見ればわかります。そしてそれを修正すれば、すぐに安定すると思います。

 

さあ、これから同じような質問をもらった時に、どのように返答するか、少し考えてみてもいいかな、とも思います。