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『学び合い』の広がり②

前回の記事で「広がることに弊害があるし、難しい」と書きました。

それについて今回は書きたいと思います。

 

『学び合い』を実践して今年で7年目。

5、6、3、6、1、2、5 と小学校の色々な学年で取り組んできました。

満遍なく色々な学年で実践したことがある、色々な子どもたち、クラスで実践したことがある

というのは私の強みでもありますが、7年目の今でもまだ「道半ば」という感覚はあります。

本当に私の実践が『学び合い』なのか、と思う時はありますし、同じような課題や語りが通じるとは思いません。常に考え続けて、悩み続けて、チャレンジし続ける日々です。

 

さて、7年続けてくると、『学び合い』にまつわる周りの環境もだいぶ変わってきたように思います。

はじめの1、2年目は「何やってんの?」「やめろ」と言われていたことが、今では普通に認められ「授業を見せて」と言われるほどです。はじめの頃の隠し癖が未だに抜け切らないのは、ある意味長く続けている証拠かもしれません。

 

普通に認められるということは、『学び合い』を実践する人も相対的に増えてきて、知名度があがったんだと思います。私の勤める自治体でいえば、学校をあげて取り組み、結果を出したところもありますし、それに続いて取り組んでいるところもあります。同じ自治体に勤めていて『学び合い』の会に来られる方も増えてきましたし、昨年教育委員会の助成団体として研究会が設立され、「研究会に所属している」という肩書きもいただくことができました。(これは学校現場ではとても大きなことです)

 

ありがたいことに、研究授業ということで『学び合い』の参観に出張でいけますし、教育センターを使用して研究会を行うこともできます。もう私の勤める自治体では『学び合い』は全く珍しいもの、奇異なものではなくなりました。

 

しかし、『学び合い』を考え方として捉え、「確信して」(『学び合い』の会ではそう呼んでいます)実践しているか、といえばそうでない方もたくさんいることに感じるようにもなりました。具体的には書けないのですが、語りとか授業中の手立てとか、時間配分とか、子どもたちの様子を見ていたら、だいたいわかります。

 

そういう方が『学び合い』っぽいことをしようとすると、子どもたちが好き勝手にしたり、授業にならなかったり、結果がでなかったりすることという話を聞くようになりました

「『学び合い』はダメだ」という噂が広がっていることも聞くようにもなりました。

 

『学び合い』が中途半端に広がると弊害が生じる、ということだと思います。

 

『学び合い』が広がって欲しい、ということを前回の記事に書きましたが、このような広がりは望んではいません。逆に私の立場も危うくなります。そこで、どうすればいいか、『学び合い』の会で考えるようになりました。

 

③へ続く。