脳と体と意欲
先日、聞いた話。
「3日坊主になってしまうのは、「脳が危険」と判断しているから」
「脳は異質なことを受け入れられない。ならどうするか、「脳が安全」と思えるようにすればいい」
専門家の話でもないので信憑性があるかわかりませんが、
この話をきいて最初に思い出しのが、「マラソン」です。
私は、今年の11月にフルマラソンに参加する予定です。もう6回目です。
ですが、普段からいつも走っているわけでもないので、そろそろ本番に向けてコンディションを整えなければなりません。しばらく走っていない状態で走ろうとすると、まず最初にやる気があんまりでません。そして、42.195キロも走ったというのに、2キロを走るのも億劫になっています。まあだいたいいつもこんな感じです。
では、なぜやる気が出ないのか。
それは、やはり体が慣れていなくて動かそうとすると「危険」と判断するからではないかと思います。
だから2キロくらいで「もういい」という気持ちが増えて、やめたくなります。ですが、私は知っています。
これを少し続けていけば「10キロ快適ゾーン」がやってくることを。
毎年マラソンを練習していて気づいたのですが、練習をしばらくしていると10キロくらいが楽になります。
「あ、もっと走れるかも」という感じで、調子がよければ20キロくらいまでは走れたりします。最初に「2キロきつい」と言っていたのが嘘のようです。10キロ以下なら気持ちよく走ることができます。
これってまさに、体が走ることになれることで、脳が「安全」と判断したから、気分もよくなったのではないかと思います。
さて、今年もこの「10キロ快適ゾーン」に入るまでに、練習を続けてきました。今回は脳をコントロールしてみようという狙いもあったので、いかに気持ちよく体を慣らしていくか、考えました。
まず、気温。暑いとやる気がなくなります。
というわけで早朝に走るようにしました。
次に、距離。きつくない3キロ以下にしました。
そして、達成感。これはとても大事です。
「自分って頑張っている」という気持ちは、脳を前向きにすると思います。
SNSに投稿したり、アプリをつかって記録をすることで、それを満たすことができます。
あとは、これは私独特かもしれませんが、「うまく時間を使えている」という点です。
私は常に何かを同時進行しないと気が済まないタイプです。ようは気が散りやすいです。
だから、一つのことに集中することが苦手です。しかし、同時進行で何かを行えば満足することができます。
例えば、マラソンをしながら英会話を聞いたり、YouTubeの講演を聞いたり、そうやって時間を使うと、
ただじっと聞くより効率がよいので、自分自身を納得させ、達成感を得ることができます。
今回はこれも行いました。
幸い、iPhoneとBluetooth スピーカーがあれば、走りながら何でも聞けます。
YouTubeもギガ放題なので、気にしなくていいです。
3キロ走るとだいたい15分くらいなので、英語と講演一つくらいは聞けます。
「よし、今日もやったぜ」という気持ちで朝をスタートさせ、次第に体を慣らしていきます。
そして今日、やっと10キロ快適ゾーンに入っていることを自覚できました。
10キロくらいなら全然余裕です。そして10キロくらいになると、同時進行でできることも色々増えるし、
「ブログで何書こうか」とか授業どうするかとか色々頭に浮かんでくるので、それを考えているとさらに楽に走れます。「吹奏楽を聴きながらが」ポイントです。
さて、それでもフルマラソンは42.195キロ。10キロ程度走れていて満足していては、苦しいだけです。
今までの経験上、どんなに練習しても最後は苦しい。間違いありません。しかも体はボロボロになると、
気持ちもボロボロになること、すなわち体と気持ち(脳)がつながっていることを、フルマラソンを通じてよくわかりました。このフルマラソンをいかに、最後の方まで快適に走るか。それは「トレーニング」しかありません。25キロから先は、素人の自分には、「トレーニング」しかない、と思っています。
でも最初に書いた「脳」のことを考えると「トレーニング」は「危険」と判断されてやる気を失うでしょう。
ではどうするか。それは「承認欲求を満たすこと」だと思います。バンバン自分が練習していることを、周りに言ったり、SNSに投稿したりすることで、やる気を維持していきます。「自分のモチベーションのため」と腹をくくれば、特に反応が少なくても全然構いません。25キロを乗り越えるのは、それだけ自分にとってはハードなことですから。
さて、今回はマラソンに焦点を当てて書きましたが、「脳をコントロールする」ことは他のことにも言えるのではないか、と思います、例えば、勉強にも。これからまた考えるネタがふえそうです。