主体的な学び・生き方とは③
おさらい。私は、子どもたちによく「テーマに対する課題を見つけ、自分なりの方法で、解決すること」を「主体的な学び」として伝えています。
では、自分がこの意味で「主体的に学んでいるか」を1日レベルで考えると「ほぼ学んでいない」とわかりました。では、もう少し長期的なスパンで考えてみます。
例えば、懇談会。
私は懇談会で話す内容を考えてスライドを作ります。
その時に必要な情報や、裏付けは調べないといけません。
「いじめ」に関してのスライドを作った時は、過去の新聞を集めましたし、
「いじめ」に関する本もいくつか読んで、各著者の共通項や傾向を探ったりしました。・
研究ごとや、セミナーを企画する時も、
発表に関係する資料を探したり、本を読んだりします。
研究ごとの場合は、学習指導要領を読み直しますし、答申を読んだりします。
引用するために、有名な研究者や教育者の投稿を探したり、のせていいか聞いたりします。
このような時私は、「主体的に学ぶ」ように思います。
ここで大事になってくるのは「目的」があることでしょう。
目的に対して、目標を設定していることは少ないですか、目的達成のためには学んでいると思います。
興味から本を読んだり、セミナーに出ることもあります。
以前は「何のために」よりも「学ぶこと」が目的だったように思いますが、
今は必要なことを学びにいくようにしています。やはり、「なんのために」があると、自分の学ぶ意欲も
あがります。
教員なので、悉皆研修に参加することはよくあります。
残念ながら、自分から進んで参加する時よりは意欲は低いです。「教室をあけてこんなことを学ぶのか」というスタンスになってしまうからです。しかし、話を聞いていると意外な発見があったりすることもあります。
要は、自分の学ぶ姿勢の問題か、と思うことはよくあります。
このように考えていくと、「主体的に学ぶ」ためには、「目的」「目標」が必要で、
研修や懇談会といった、わかりやすく短期的な「目的」「目標」の場合は、「主体的な学び」になるようです。
しかし、それも一時的。
ずっと「主体的な学び」を行うためには、長期的な「目的」「目標」を設定しないといけないでしょう。
長期的な「目的」「目標」
「子どもにとっていい教師でいること」
「子どもたちの力がつく授業をつくる」
「よりよい人生を生きる」
そしてそれには自分への問いが欠かせないと思います。
「あなたはどうしたいの?」