おに先生のブログ (noteに引っ越しました)

小学校の先生のブログ→引っ越しました→https://note.com/onisensei024

教務の仕事は・・・ですよ。

教務の仕事は面白くない

 

近隣の学校の教務の集まりで、ある先生がおっしゃっていました。

 

業務の効率化をバンバン進めている方なので、僕にとっては意外な発言でした。

 

確かに、子どもと関わる、授業をする、学級づくりをするといった仕事に面白さを

感じる方にとっては、教務の仕事は地味かもしれません。

 

ただ、学校を動かして、学校全体をよりよくできるのは教務だと思います。

だから僕は、担任の仕事よりも教務の仕事の方が楽しいと感じます。

 

まだ1年目だからかもしれません。

周りの人間関係に恵まれているからかもしれません。

 

いずれにしろ「自分が何をしたいか」を大事にして、自分の仕事を選んだらいいと思います。

幸い、様々な働き方が増えてきているので、これから先は目の前の仕事に固執することなく「自分が何をしたいか」を重視できると思います。もちろん、今の仕事を捨てる勇気もいりますけどね。嫌な仕事は続ける必要はないんです。面白いと思えるものをしたいですね。

 

 

教室における男女の仲

高学年の学級が安定しているという私なりの基準の一つに「男女が争わない」が
挙げられます。
 
 
保護者にクラスの状態を説明するときは「仲が良い」という表現を使いますが、
「仲が良い」というより「自然」といった方が近いです。
 
 
高学年の年頃は、男女共にお互いのことが気になり始める頃です。
でも素直にそれを表現できず、気恥ずかしさから
対立したり、一緒に過ごすことを冷やかしたりすることがあります。
 
 
そんな年頃だからこそ、関わりを「圧倒的に」「意図的に」増やすことで、
「一緒に過ごす」ことへ気恥ずかしさを少なくしていくことが肝心だと思います。
 
男女で関わることが「自然」な状態になっていけば、対立や冷やかしが少なくなり、
次第に男女が争うをこともなくなっていきます。
 
 
女子に甘える男子、世話を焼く女子・・・
なんだか不思議な光景ですが、うまくバランスが取れているのかもしれません。
 
 
教室が暖かい雰囲気になってきました。今年もあと少しです。
 

心がけ

感謝の言葉を述べること

敬意を持って接すること

 

当たり前のようなことだと思いますが「できない」「しない」大人たちがいます。

保護者しかり、教員しかりです。

 

教員なら子どもたちにそのようなことを教える機会が

道徳の授業に止まらず、たくさんあると思うのですが、

「しない」ということが起こるのか不思議で仕方ありません。

 

保護者も「学校がしてくれて当たり前」と思っている方が増えたのではないかと思います。

何度か学校が変わったから、一概には言えませんが、少し前は何かしらにつけて感謝の言葉を述べたり、

年齢に関係なく敬意を持って接する方が結構いました。

 

僕自身は

感謝の言葉を述べること

敬意を持って接することは

意図的にしている部分が結構あります。

 

そうした方が自分にとって「得」だからです。

時間はかかりますが、そのように行動した方が、自分が集団の中で居心地がよくなります。

 

ただ、最近まで「できない」「しない」大人たちに対して、イライラすることがありました。

これはもう、自分の心がけを他人に押し付けているからこそ起こるのだと思います。

「〜して当然でしょ」という考え方が僕の中に強くあって、それが離れないからイライラするんだと思います。

 

ここ最近は、少し考え方が変わってきて

感謝の言葉を述べない人、敬意を持って接しない人に対して

「残念だなあ」「かわいそうだな」と思うようにしました。

なぜならたったそれだけのことで、周りと距離ができてしまったり、信頼されなくなってしまうことに

気づかない、あえてしない、ことが浅はかだからです。

 

もちろん、なーんにも一言もないとイラッとしますが、それは一瞬だけ。あとはスルー。

自分のことだけ考える。それがいい生き方だと思っています。

【『学び合い』の授業】おに先生の課題のつくりかた②

 

以前、このような記事を書きました

onisensei024.hatenablog.jp

 

今回は、この記事で紹介した課題と少し異なる課題のつくり方を紹介します。

 

「単元プリント方式」

 

とでも呼びましょうかね。

※著作権の関係から画像を加工しています。

 

 

単元プリント方式とは

このプリントは課題と学習プリントがセットになっていて

この単元は全部で19枚あります。

プリントを事前に子どもの人数分印刷して、ホッチキス止めし子どもたちに渡しました。

 

このプリントは、教科書の問題や説明をコピーしたものを

切り貼りしていて作成しています。そこに、

 

・公式を読んで覚える

・◯人に説明

・教科書の説明を理解する

 

などの課題を手書きで書いています。

手書きなのは、切り貼りに対応しやすいからです。

 

このプリント方式のよいところは、図形やグラフをノートに書く必要がない

ということです。

算数の教科書は、ノートに書きやすい単元と、書くだけで大変な単元があります。

特に図形の単元は、教科書の問題をうつすのはとても時間がかかります。

図形を描くだけで時間が取られてしまい、本来の勉強が進みません。

以前は、図形の問題をコピーして、ノートに貼らせたりしていましたが、

準備にも作業にも時間がかかるので、全部プリントにしてしまう方がいいと考えました。

 

授業ではそのプリントの課題にそって、一枚ずつ取り組んでいきます。

答えを書いたプリントつづりを教卓におき、子どもたちはそれを見たり、

PDFにしてクラスルームに配信しているので、個々の端末から見て答え合わせをします。

 

さて、実践してみてどうだったでしょうか。

まずはメリット・デメリットを挙げてみます。

 

メリット・デメリット

 

このプリント方式のメリットは、子どもたちが自分たちで学習が進められるところです。

毎回「なんの課題にしようか」と考える必要はありません。

予習もしやすいので、2・3日で課題を終えてしまう子もいます。

また、1日にどこまで進むという制限もないので、それぞれのペースで学習を進められます。

学級担任をしていて、1日の中に余裕のある時間があるかないかは、仕事を進めていく上で

大きな違いだと考えています。

 

 

一方で、子どもたちはプリントを終わらせることに集中してしまい、「一人も見捨てない」の心がけが甘くなったり、一つひとつの課題への理解が曖昧になったりしてしまうこともあります。

 

 

デメリットへの対策

このプリント方式、実は結構前から実践を行っていて、子どもたちがどんな動きをするのか、どんなことがデメリットなのかある程度、想定しています。そこで、対策として以下のことを

行いました。

 

・課題の要所要所に「先生のチェック」を入れる

・毎時間、計画とふりかえりを書く

・1問テストをする

 

です。以下、それぞれ説明します。

 

〈課題の要所要所に「先生のチェック」を入れる〉

プリント方式は、子どもたちの学びがバラバラになる上に、

取り組み方が甘くなる傾向にあります。

そこで、要所ごとに「先生」を入れることで、確認することができます。

以前はこの「先生」のところを多くしすぎて、課題がなかなか進まないということも

ありました。このような項目を入れるか入れないか、入れるならどれくらい入れるかは

子どもたちの状態や先生の考え方によりますので「これ」というものはありません。

 

〈1時間のふりかえりを書く〉

 

この紙を課題プリント集の一番上に置き、毎時間書いては、提出するようにしています。

以前は、この紙を別の台紙貼っていたのですが、管理が面倒なので、一冊にまとめることにしました。授業のはじめに「計画」「めあて」を書き、授業のおわりに「ふりかえり」を書く。

目新しさはありませんが、毎日続けると間違いなく、子どもたちの自律度が増していくと

思います。時々思いもよらないような振り返りを書いている子もあり。

給食時間などに一気に目を通してすぐに返却します。

 

〈一問テスト〉

ふりかえりを書く前に、簡単なテストを一問だけ解くようにしています。

これもするかしないかは、子どもたちの状態にもよると思いますし、先生の考え方にもよると

思いますが、このプリント方式の時はやった方がいいと考えています。「自分が何が分かっていないか気づく」これは振り返りで子どもたちが自分のことをテストの点数を上げる一歩だと思います。

 

まとめ

 

いかがだったでしょうか。

このプリント方式、私が今まで『学び合い』を実践してきて生み出したものなので、参考になるかは分かりませんが、一つの例として知ってもらえたらなと思います。プリントを制作するのに時間がかかることが最大の欠点だと思いますが、一度つくれば、使い回しが可能なのも、このプリント方式のいいところです。

 

ちなみに参考にしたのはこの本です。

 

【レビュー】THE FIRST SLUM DUNK

先週、THE FIRST SLUM DUNK 観てきました。

情報が簡単に手に入ってしまうこの時代、他の人の感想や「☆何個」みたいな評価を見る前に

自分の目で確かめて、自分の感覚を楽しみたい。観たい映画だからこそ、公開当日に観に行きました。

 

結果から言えば「観てよかった」です。迷っている方は是非劇場へ観にいくことをお勧めします。そこで、今回の記事では、これから観ようと思っている方が「観に行こう」と思えたり

観に行った方が「そうだよね」と思える記事にしたいと思います。

 

ネタバレを含まないように書きますが、

気になる方はこれ以下は読まないで劇場に行ってくださいね。

 

 

 

1.バスケットボールの試合を再現

バスケットボールをプレーしたり、試合を見た事がある方なら分かると思いますが、バスケットボールの試合展開はとても早い。漫画のようなコマ割りシーンばかりではありません。ですが、この映画ではバスケットボールの試合をしっかり表現しています。キャラクターの動きも全く違和感がなく、本当にバスケットボールの試合を観ているかのようです。これを可能にした映像技術に驚きました。

 

2.原作を読んだ前提の内容

少し前に、ドラゴンボールの映画がありました。「スーパーヒーロー」というものです。

ドラゴンボール自体も、20年以上前の作品なので、原作を読んでいない人もいるでしょう。

そんな人でも楽しめるように、冒頭何分かで、ストーリーの解説がありました。

でも、THE FIRST SLUM DUNKにはそれがありません。「原作で説明していますから」と言わんばかりに、メインキャラクターたちが登場し、それまでの経緯はほとんど説明がありません。一つ一つ解説をしていたら、時間が収まりきれないんだろうと思いますが、そもそも新規向けに作られていない映画なんだろうなと思いました。

 

3.声優の交代、主題歌の変更

 

THE FIRST SLUM DUNKが公開されることが決まり、アニメ版から声優の交代が発表された

時、残念な気持ちになりました。「あの声優たちの映画を観たい」「主題歌を聴きたい」と思った方もいると思います。しかし、それは杞憂でした。むしろ、あの声優のままだったら、過去のアニメの印象が強すぎて、新しい映画として見れなかったと思います。今回の映画は、原作やアニメとリメイクしたものではなく、「まったく新しいもの」として観るには、声優や主題歌の変更はありだっただろうなと思います。

 

4.名ゼリフはそのままに、名シーンは一部カット。

 

この作品では、リアルなバスケットボールの試合を表現しながら、漫画で何カットも使われる名シーン、名ゼリフが登場します。スラムダンクファンとしては、「それそれ!!!」と興奮してしまうのですが、案外サラッと流れていきます。理由は色々あると思いますが、今回の主人公の関係だろうなと思います。そして、一部の名シーン「大好きです」はカット。「あああそれないの!?」と思ってしまうのですが、もしそれを入れていたら主人公や作品のテーマが霞みます。よくできているなーと後から思えました。

 

 

5.20年後に描かれるエピソード

スラムダンクは、20年近く前の作品。僕が小学生の頃です。

そんな昔にできた作品ですが、「完成された」作品だと思います。

映画化される時に「いったいどうやって映画にするのか」多くのスラムダンクファンが

思ったと思います。結果的に「なるほど、そうきたか」と思える内容でしたが、

もしかしたら原作者の井上さんは、元々この映画のストーリーをイメージしていて

漫画を描いたのではないかと思いました。それが20年後の現代、令和の映像技術をもとに

描かれたんだとしたら、「井上さんが作りたかった映画」なのではないかと思いました。

 

 

6.まとめ

いかがだったでしょうか。ネタバレスレスレに書いているので、あとは映画館でお楽しみください。僕が書いていることが分かるのではないかと思います。まったくを持って原作を崩す事なく、いや、原作をより楽しむことができるこの映画。

 

本当にお勧めです。

物事を前にすすめるために、欠かせないこと

長めの会議がありました。

ある行事を実施するかしないかについてです。

 

すでに、何人かの同僚からは話を聞いていたので、こうなることは想定済みだったのですが、

そこをどうおさめるか、が一番難しいところでした。

 

問題の根本は何か

妥協点はどこか

解決方法は何か

 

話をしながら、それぞれの立場が納得する決着を考えるのが、私の仕事です。

結局、その場では解決しませんでしたが、ある程度方向性は見えたように思えました。

 

やっぱり思うのが、普段から「敬意と礼儀」を持って接すること

意見の対立は「対話」を行うことが物事を進めるために欠かせないこと、だと感じました。

 

幸い、今回議論になったことは、決着することができそうです。

自画自賛ですが「おに先生がいるから、職員室や学校がよくなっている」という

働きが少しはできたのではないかと思います。

通常運転

サッカーワールドカップで多くの方が盛り上がっているところですが、

僕は通常運転です。だいたい同じ時刻に寝て、同じ時刻に起きました。

翌日の仕事に支障をきたしたり、体調を崩したりするくらいなら、

生放送の試合を観ようと思いません。

 

でも結果は気になるところ。朝起きてニュースを見ました。

だいたい3分程度で、試合の結果や概要を理解しました。

生放送で見ても、朝起きてから結果を見ても、僕にとっては同じです。

 

一方、7歳の息子は最近5時くらいに起きて、生放送の試合を見ています。

結果がわからないほうが楽しいというのです。

試合の行方にワクワクするのが楽しいんでしょうね。

それはそれでいいと思います。僕にとっては優先順位が低いだけです。

 

さて、通常運転の火曜日の朝。

今日はわりと大きな会議があるのです。これのために、土日に結構な時間を費やしました。

頑張ろう、今日も。

 

 

教務としてできたこと。できなかったこと

教務としてある大きな仕事をしました。

これまでの積み重ねがあってこそ、だと思っています。

 

一方でできなかったこともありました。

「もっと早くから手を打てていれば・・・」

分かっていたのに、できなかった。後悔ばかりが残ります。

 

人間、残念ながら問題が起きるまで、問題意識を持てないものだと思います。

 

幼稚園の送迎バスに取り残された子どもが命を落とす。

海や川、ため池で遊んでいた子どもが命を落とす。

交通事故で子どもが命を落とす。

 

ニュースでよく悲惨な事故が報じられます。そのような問題が起きてから「何がよくなかったのか」「どうすればいいのか」と考え始めたところで取り返しがつかない。でもやっぱり何かが起こらないと、人は問題意識を持てない。苦しいですが、それが現実なのではないかと思います。だからこそ、事故を未然に防ぐ、問題が起きないようにすることが大切なのですが、うまくいかないことばかりだと思います。

 

言い訳かもしれませんが、もうあと一歩遅かった。

だからこそ、覚悟を決めて仕事をしました。

あとは、よくなる事だけを願います。

 

ずっと欲しかったものを買いました

ずっと、ずっと欲しかったものを買いました。

 

 

イスです。自分の作業机用のイス。

 

オフィスチェア界では有名になりつつある「cofo chair」を買いました。

 

結論から言えば、

買ってよかった。

一気に作業環境が良くなりました。快適になりました。

イス、本当に重要です。

 

 

この「cofo chair」ですが、ProとPremiumがあり、僕はproを買いました。

単純に予算の面からこちらにしたのですが、Proでも僕には十分すぎます。

www.googleadservices.com

 

もちろん、Premiumだって気になるし、その他のメーカーも気になります。いろんな家具屋に行き展示しているイスに座ってみたり、Cofo Chair Premiumが置いてある店にわざわざ行って座ってみたりました。ずっと欲しかったものだから、十分に検討したかったからです。

 

Premiumにしろ、値段の高い他メーカーのイスにしろ、イスはイスで、そんなに劇的に変わるものではないと私は感じました。それなら、もうあとは予算とその価格帯で一番いいもの、ということでCofo Chair Proを選びました。

 

フッドレスト、ヘッドレスト・・・以前から座っていたものと比べると座り心地は全然違います。下手によくわからないメーカーのものを買って妥協せず、いいものを買って正解でした。

 

イスを買おうか迷っている人は、おすすめの一品ですよ!

夢を持つ。夢を語る。

夢を持つ、夢を語る。

 

65歳をこえる元先生が、こう話していました。

ニコニコしながら語るその言葉は、本心からの言葉なんだろうな、と思います。

 

この方とは、以前、一緒に働かせていただきました。

定年退職の時、子どもたちへの挨拶も同じことを話していたと記憶しています。

 

退職して別の人生を歩んでもなお、このように語る様は清々しく感じましたし、

その方よりずっと若い自分が目先のことでモヤモヤドロドロしていることが恥ずかしくなってきました。

 

夢を持つ、夢を語る。そんな人に、人は惹きつけられ、勇気づけられるんだろうなと思います。

もちろん、振り回される人もいるんでしょうけど(笑)

 

とはいえ、夢ばかりを語ってもいられません。

現実は厳しい。人手は足りないし、しんどい思いをしている人もいる。

そういう人たちに「夢だー!」なんて語ってもを嫌味にしか聞こえないでしょう。

 

心の中で夢を持ち、必要な時に夢を語る。

戦うべき時に戦い、笑う時に笑う。

そんな人でいたいなと思います。