そうじ当番
そうじ当番って、小学生のころありましたか?
「教室ぞうきん」とか「ろうかちりとり」とか一人ひとり細かく決められていたり
グループごとに「教室」「ろうか」「トイレ」など担当場所があったり
ずっと固定だったり(笑)
いろいろあったと思います。
そして今の学校でもあまり変わりありません。
担任の先生によっていろいろです。
私は長いこと「掃除一人一役」を採用してきました。
掃除の分担は席で決まるので、どの席にすわるかで変わります。
そして掃除のめあては「責任をもってその仕事をする」でした。
子どもたちはすることがはっきりしていて、ケンカをすることもなく、
責任をもってします。時間も余裕をもって終わらせることができます。もちろん手を抜いていたりしたら、すぐに担当が分かりますので、指導することもできます。
しかし、自分の掃除以外に目を向けなくなるという欠点がありました。
「バケツの人片づけろ~」という声があるならまだしも
バケツがそのまま残っていて、5時間目の授業がはじまってもそのまんまなんてこともありました。同じようにほうきがポンと立てかけてあったり、ほかの掃除場所が終わっても呑気にお茶を飲んでいる子もいます。
まあ彼らにも言い分はあります。
「自分の掃除担当は責任をもって終わらせた」
確かにめあては達成です。
でもなんか、ちがうんだよなあ・・・って思っていました。
そこで3学期から掃除一人一役制をなくしました。
掃除場所を提示して、あとは自分たちで決めてちょうだい。というスタンスです。
もちろん目標はあります。
「すべての掃除場所をきれいにする。特に教室を早めに終わらせる」
「自分が責任をもってできる掃除場所にいく」
です。
まあ、当たり前ですけど、ほとんどの子が好きな場所、楽な場所を選ぶので
人数バランスがばらばらです。
「あーこんなに偏ってちゃあ、うまくいかないかもねえ」
とか言いながら、やらせてみます。
すると、
うまくいきません。
時間も遅い。
うまくいっても何人かがとても疲れます。
まあ、不満がでてもおかしくない取り組みでした。
私も5時間目の授業が時間どおり始まらないからもうやめたい。
でも「どうすればいいか」話し合う姿が以前より増えた気がしました。
そうじ中に連携の声掛けが増えた気がしました。
自分の掃除場所が終わった後、「あれまだ終わってないの」と言わんばかりに手伝っている子がいました。
中には「ねえ、この人数だったらうまくいかないから帰りの会で言おうよ」とか言っています。
そして今日、帰りの会でその議論になりました。
私は蚊帳の外(笑)
子どもたちだけでわいわい議論しています。
議題は「ろうか掃除にぞうきんは何人いるか」
「二人でいいだろ」と私が言ったらそれまでなんですが、
まあ、なんかあれこれ言っていることを聞いていると、
彼らなりになんとかしようと一生懸命話していることが分かります。
中には普段私が聞かないようなことを言っている子もいました。
たかがそうじ。
されどそうじ。
ケンカでなく建設的な話し合いをしている子どもたち。
失敗を重ねながら、何度も話し合いの練習をする。
子どもたちにとっては貴重な学習なんだと思えました。