教室の中のおはなし2
【その1】
体育の授業の最後
「片づけをしたら集合」という指示を出していました。
ある子がその指示を聞かなかったか、勘違いしたのか教室に戻ってしまいました。
それに気づいた何人かの子が
「うわーずるー」と言いました。
私はつぶやきました。
「そういうこと言わないでさ、間違ってたよって教えたらいいのにね。
ずるーなんて言ったら、クラスの雰囲気が悪くなっちゃうよ」
その後、中休みだったので、
職員室に寄って教室に戻る途中、3人の子どもたちが私のところに来ました。
「さっきは、間違えて教室に帰ってすいませんでした」
びっくりして、
「え、あらそうなの。正直に言いに来たんだね。いいよ。分かりました」
と言いました。
今まで「悪いことしたら謝りに来い!」なんて叱ったことなんて、一度もないです。
なのに、この子たちが謝りに来るのはなぜだったんだろう。と思いましたが、
たぶん、だれかがさっきのつぶやきを聞いて、声をかけたんだと思います。
おそらく「ずるー」じゃ来なかったでしょう。
「さっきは先に帰っちゃったでしょ?先生に謝りにいったら?」とでも言ったのでしょうね。
なんか成長しているなあと感じつつ、先生に謝らないとまずい!という強迫観念があるのかな自分、、、と少し不安になった私でした。
【その2】
また、そうじ場所と係を変えました。
3学期になって3回目です。
もう子どもたちも慣れたもんで、
どこの仕事がどれだけの人数が必要かわかってきたようです。
いろんな仕事を経験することで、その仕事のことをわかるようになるし、
「え?君、その仕事するの?」と意外なことも見えたりしました。
以前までは決められた仕事をすることが大事と考えていましたし、
たまたまなってしまった仕事や、ぞうきんがけのような大変な仕事も
我慢してするのが大事だと思ってしまいました。世の中楽な仕事やしたい仕事ばかりじゃないぞ。と。
でもまだ、自分の中でしっくりきてないんですが、
自分がやるぞ!って思った仕事やぞうきんがけを頑張るぞ!って子がやったほうが
いいような気がしています。
もちろん、楽しちゃう子やきつい仕事をやりたがらない子はいますが、
いつかそういう子が変わってくれることを願っていたほうがなんかいい気がしています。
この掃除、係選択制はまだまだ研究の余地がありそうです。