4年生になって
「先生、4年生になったら担任の先生に『学び合い』をしてもらえるように、お願いします。もしだめだったら、校長先生に言いに行きます。」
とある子が言いに来ました。
私は、なんて答えてよいか分からず「おおーすごいねえ」と答えました。
頭によぎったのは、果たしてそれを受け入れてもらえるのか。
おそらく、多くの方が『学び合い』の授業スタイルを聞いて、抵抗があるでしょう。
しかし、心の中で少し自信がありました。保護者にも認められ、子どもたちもやる気だ。子どもたちが頑張ってくれたら、周りの先生が『学び合い』に興味関心を抱いてくれてくれるかと思いました。
その後もやもやした気持ちは晴れず、『学び合い』の会の先輩方に相談しました。
すると、ある先生の答えがとてもしっくりきたので、それをまねさせてもらうことにしました。
そして今日。子どもたちに話をしました。
4月から担任になった先生たちは『学び合い』を受け入れてもらえないかもしれません。なぜなら、君たちと同じように、先生たちにもいろいろな人がいるからです。
だからこそ、先生とみんなの目標は「『学び合い』を受け入れてもらうためにはどうすればいいか」だと思います。
もちろん、どんなに頑張っても受け入れてもらえないこともあるでしょう。
それでもその先生を否定してはいけません。
その時は『学び合い』で一番何が大事だったかを思い出してください。
「一人も見捨てない」ですね。
「どうすれば新しい先生の下で、「一人も見捨てない」が達成できるか」を考えてください。「一人も見捨てない」を否定する先生はおそらくいません。
きっと、どんな先生のもとでも「一人も見捨てない」を生かせば、クラスはよくなるし、もしかしたら『学び合い』を受け入れてくれるかもしれません。
先生も先生の立場でできることを頑張ります。
その後、ふりかえりを書かせました。
数人の子がいろいろなアイデアを考えてくれました。さすが子どもたちといったところです。
少し安心しました。
彼らならうまくやってくれる。
そして少しでもうまくやれるように、何度か同じことを話しておく必要があるなと感じました。