昨日、高校の部活OBで飲み会がありました。
その中で同級生の仲間が話していたことです。
「俺は自分の後輩たちに、お酒をついでまわるように教えている。それは社会人になったら当然だからだ」と言っていました。
こんな飲み会の中でそんなことまで考えているんだなーとびっくりしました。
そういえば、私は新任~4年目までこのような風習がとても嫌でした。
1、若者はお酒をついでまわれ。
2、若者は早く来て掃除をしろ。
3、若者は服装を整えろ
いろいろ不満はあったのですが、どれもすべてしたがってました。
何が不満かというと、「若者」とか「新任」とかいうくくりで上から強制されるのがとても嫌だったのです。
子どもが言いそうな屁理屈ですが、「なんでおればっかりにいうの?」と思ってました。お酒をついでまわらない若者はほかにもいるし、掃除なんて全員がしているわけではないし、服装だって女性にいたっては自由。
一部の人間だけに強制されるのがとても納得できませんでした。
でもこれらをしていたら、細かいことで注意されることもないし、
「ちゃんとしているな」と認められていたので黙ってやっていました。
学校が変わり、もう「若者」ではなくなりつつある今、
1、お酒をついでまわる
2、できるだけ早く学校に来て、掃除をしたりお茶を出す
3、服装を整える
をやっています。
なぜなら、自分にとって「得」だからです。
日ごろから多くの同僚と関わりを持ち、どこかで学校のために働くことは
子どもたちに教室で私が語っていることだし、それが自分にとっていつかプラスになることを理解したからです。
だから強制されて、不満がたらたらやっていたときとは大きく違います。
そして、その時の経験が別に生きていたとは思えません。全然別物だと感じてます。
つまり、
お酒を注いでまわることに対しては、
「飲み会の場では、多くの同僚と語らいましょう。その時はついでまわるといいですね」みたいに言ってくれたらいいし、
掃除することに対しては
「全員が職場をよくするためにできることをしましょう」とでも言ってくれたらよかったんです。
そうすれば、「若者」の自分もしていたかもしれませんし、
もししていなくても、周りで動いている姿を見ればマネしたかもしれません。
「社会人として」
といって若者に押し付けていることは、もしかしたらクラスで子どもに押し付けているかもしれません。もう一度改めて考えてみるべきなのかなと思いました。