アクティブラーニングを考える【その1】
最近、評判になっているこの本を読みました。
小一教育技術 8月号増刊 史上最強のアクティブ・ラーニング読本 2016年 08月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/07/15
- メディア: 雑誌
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教育界で有名な方が執筆していて、超豪華です。
この本で投稿されている文章を読んで、今「アクティブラーニング」に対してもやもやしていたことが少しはれました。
私は『学び合い』以外でアクティブラーニングをどのように実現すればいいのか分からないので、すごく気になっていたのですが、少しだけ分かりました。
まず、「アクティブラーニング」を授業の中でどのような形で行うのかというと、「グループワーク」「ディベート」「発見学習」「問題解決学習」など例があげられています。(定義より)多くの先生にとっては、今までやっている「言語活動の充実」と何ら変わりないと感じます。
ただ、 単純にグループワークって行わせても、形式的な話しにしかならないし、膨らまない。数名の優秀な子が時々いいことを言ってくれるけど、全然何も考えてない子や、適当に話している子、ひどい場合は遊んでいる子だっています。教師になりたての頃は「グループワーク」が目的になっていたのか、そういうのをさんざん経験しました。
そして、それを「だめだろそんなんじゃ」と叱責して、強制して話し合いをやらせていることもありました。今考えたらひどいですね、全然アクティブじゃない。
つまり、「アクティブラーニング」を行うために小手先の話し合い活動なんかじゃなくて、ちゃんと話し合いが成り立つ土台を作っていく必要があるということです。
そして、その土台を作っていくことが、「アクティブラーニング」のカギになるのではないかと、この本を読んで感じました。
ちなみに、私の今のクラスで何かの課題に対して、『学び合い』ではなく、グループ活動を行わせても、ものすごくアクティブになります。つまり、土台ができているんだと思います。『学び合い』は「アクティブラーニング」になくてはならない土台をいつの間にか形成しています。ここはもう少し分析できそうな気がします。
つづく。