ふと思いついたことです。
対人関係に難しさのある子が『学び合い』の中で「よい人間関係を築けるか」という問い。
私は「築ける可能性が高い」「もし子ども同士の関わりのある時間が休み時間が主で、授業中はほぼないのであれば、よりマシになる」と考えています。
「可能性が高い」というのは、「何もしなければ10%だったことが90%くらいになる」というアバウトですが、そんな感覚です。
例えば30人学級に対人関係に難しさのあるAという子がいたとします。特になんの手立てのない状態で学校生活を過ごした際、関わる人数は限られるでしょう。でも『学び合い』なら関わる子がぐっと増えます。
『学び合い』を実践することで、「関わる機会と人数が増える」ことが「よい人間関係を築く上」かなり大事なのではないかと考えています。もっといえば、『学び合い』は「必ず」よい関係性を築くことができるとまで考える時期もありました。
ただ、最近はこう思います。
この29人の中で「気が合う子がいない可能性もある」
もちろん、『学び合い』ではこの29人と「折り合い」をつけられる「よい人間関係」を築くできることは十分に考えられます。しかし、そのAという子が満足する「よい人間関係」を築けないこともあり得るのではないかということです。
そもそも「よい人間関係」というもの自体が曖昧ではあるのですが、子どもたちの中には「親友」だとか「いつも一緒にいる子」、「話の合う子」がいることが「よい人間関係」だと捉えている場合が多いと感じます。
だから、『学び合い』によって、折り合いのつけられる幅広い人間関係が築かれたとしても、
「友達がいない」「いじめられている」「仲良くない」と感じることがあるようです。
それは語りとか、時間とかでどうにかできることでもなく、そもそも上の例でいえば29人という数の限界ではないかと思います。
ならどうするか。
「母数を増やす」しかないですね。
つまり、『学び合い』でいえば、
学年『学び合い』
異学年『学び合い』
私の次のステップはここです。
母数は多いほうがいい。