本音
昨日は、一年生の担任が最後の日でした。
子どもたちが用意してくれたサプライズプレゼント(実はバレバレ)には感動しました。こんなことをしようと思ってくれたこと、自分たちで何かをしようとしたこと。この成長がとても嬉しく思いました。
保護者の方も何人か来てくださり、寄せ書きのプレゼントを頂きました。
卒業生の担任でもないのに、こんなことまでしてもらって、本当に有難い限りです。
昨日は、子どもたちの前で不覚にも涙がでました。
「先生は、みんなに謝りたいです。本当はみんなことが大好きだったのに、
その気持ちを言葉にすることができませんでした。いつも注意とお説教ばっかり。本当にごめんね。そんなことしているのがとても嫌だったけど、みんながそれでも笑顔で「先生」って呼んでくれるのがとても嬉しかったよ。ありがとう」
ずっとずっと思い続けて、悩み続けて、何とかしたいといろいろ試していて、
一年間の終わりになってまで、納得できなくて、その申し訳なさがこみあげてきました。たぶん、子どもたちは何で私が泣いているのかわからなかったでしょう。なにせ、自分自身の都合で泣いているんですから。
その後、子どもたちからもらったお手紙にこう書いてありました。
「先生は小学校はじめての先生です。みんなは先生のことがだいすきです。」
ああもうこれは、子どもたちに気持ちを伝える最後のチャンスだと思いました。
その後、子どもたち一人ひとりに、子どもたちのよいところ、頑張っていたこと、
お礼をいいたいこと、頑張ってほしいことなどを話しました。もしかしたら、一年間でここまで気持ちをこめて一人ひとりと話したのは、最初で最後かもしれません。
話しながら子どもたちの表情をみながら、子どもたちのことがとても、とても可愛いなと思いました。みんなそれぞれよさがあって、個性があって、表現の仕方がちがって「ああ、自分は本当にこの子たちのことが好きだったんだ」と実感しました。
ずっとずっと表現できなかった、自分の本当の気持ちだと知りました。
なんて自分は不器用なんだろう。
こんなに簡単なことなのに。ずっとできなかった。
素直な気持ちを言葉にする。
一年間の最後に実現することができました。
子どもたちに私が成長させてもらうことができました。
教師として、大人として、人間として成長するって、大変だけど
できるもんだなあと思いました。