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仮説⑤学びの個別化期

仮説④では課題に「味付け」することを書きました。

 

主に社会科や国語科、総合的な学習の時間などは、教科書の内容をこえた、味のついた課題を出しやすいと私の経験上思います。

 

一方、算数は「味付け」がしにくいのではないかと思います。それは、私自身が算数の実践をあまり知らないからというのもありますが、算数の学習はやはり教科書の中身が中心になるのではないかと思います

 

教科書の内容が中心になるので、教科書で完結しやすい。だから『学び合い』を始めるのも小学校でいえば算数が一番よいと思いますが、全員達成を目指して、得点も向上し、単元『学び合い』を行って、それがスムーズになってきたときに果たして、次は何をすればいいのか。

 

以前のクラスでは6割近くの子が予習をしてきて、授業のはじめには学習内容が終わっているということがありました。それでは予習してきたことの交流にしかならないので、また集団の勢いが落ちてきます。

 

結局、考えても考えてもどうすればいいか分からずに、状態が悪いわけではないけど、一年間が終わってしまいました。

そして昨年度、一年生を担任することになり、同じような悩みを持つようになりました。しかも、子どもたちの能力の差がかなりあるので、トップランナーの子たちが、暇をしてしまうという状態にもなりました。

 

これはどうしよう…と考えていたときに出会ったのが札幌の古田先生です。

古田先生のブログを読んで、「これだ!」と思いました。

古田先生の実践は苫野一徳先生が「教育の力」で述べられている「学びの個別化」をとことんまで追求しているのではないかとも感じました。

 

それから私も古田先生の実践を意識して、『学び合い』の授業を考えました。

具体的には、以前のブログにも紹介しているので

→リンク

 

要は子どもたちが自分のペースで学習がしやすくなり、一時間に4倍進める子もいれば一時間に半分しか進まないけど、次の二時間で取り戻すとかいったことができるようにしました。実際にそれでも課題がたくさんあったのですが、子どもたちは自分で課題を決めて学習に取り組むようになり、一定の成果は出たのではないかと思います。

 

これはまだまだ追求の余地があるので新年度にもチャレンジしたいなと思います。