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荷物

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誰も使っていない部屋の戸棚を開けるといくつかの荷物があることに気づいた。

私にはそれが何なのかわかった。

おそらく今、これが何かわかる人は私の周りに数名しかいない。

 


おそるおそるその中身を確認すると、鳥肌がたった。

十数年の人生で積み上げてきたものだった。

私には想像もつかない重みのある物々が無造作にそこにあった。

小さなビニール袋の中にはキャラクターの描かれた文房具がいくつかあった。

似つかわしくないもの。でも心を躍らせて準備したんだろう。

 


いったいどれだけの想いだっただろうか。

どれほど苦しかったんだろうか。

これだけの荷物を置いたままにするほど、傷ついていたのか。

すべて捨て去った今、何を思うのだろうか。

 


何の因果か、私は今同じ場所にいる。

数年前、いったいここで何があったのか、詳しくは知らない。

でも知っていることもある。

色々な人たちが「私は関係ない」と言い、

その中の数人が嘲笑い、

その中の数人が非難をしていたことを。

 


そのような言葉を聞いて猛烈に腹を立てたことがあった。同じ仲間として。

肉親ならどう思っただろうか、親しい人ならどう思っただろうか。

そんなことを思いながら語ったが、その想いは届かなかった。

 


それから月日を経て、私の怒りは静かな炎として心の中に宿り続けていた。

何をどうすればいいかわからないけど、ただ一人訴え続けた。

そして今日、その炎は一気に燃え上がった。

でも誰にもこの思いを伝えることはできない。

だからこうして文章にすることにした。

 


差し支えがないように書くのは非常に心苦しい。

表現力の乏しさからうまく表現できないのも残念だ。

でも、どこぞの誰かがこの文章を読んで何かを感じてくれたらいい、

それを願っています。