宇宙よりも遠い場所
たまたまAmazon primeで見たアニメがすごくよかった。
かなり話題になっていたのね。そりゃそうだ。すごくいい!
何がいいかというと、ファンタジーすぎず、人間くさい。ところ。
ちょっと前に見た「東京喰種」は、「人間」と人間しか食べられない「喰種」の話で、どう考えてもファンタジーなんだけど、「人間とは違う種に生まれた自分は、どう生きればいいのか」「理解し合うって何なのか」等のテーマが、ひしひしと伝わってくる、とてもいい作品だと思いました。ファンタジーなら思いっきりファンタジーにしてもらった方が、割り切りやすい。でも、中途半端が私は嫌です。「え、現実そんなのありえないでしょ」と思ってシラけてしまうから。以前見た「天気の子」はまさにそれです。
で、この「宇宙よりも遠い場所」だけど、4人の女子高生が南極を目指す話。
最初は、主人公?のキマリが「自分の高校生活を変えたい」という想いからスタートするんだけど、
そこから偶然なのか、必然なのか、仲間が増え、理解し合い、共に南極に旅立つ。
この話のすごくいいなと思うところが、それぞれ4人の良さがあり、背負っている過去があり、悩みがあり、
願いがあり、それを一つ一つ4人なり、周りの人たちと一緒に乗り越え、成長していくところです。4人が背負っている過去も悩みも、想像がつきやすく、共感しやすい。でも、なんだろう、軽くはない。一人ひとりそれを一生懸命乗り越えようとしているところに、「ああ、わかるよ」と思ってしまうのではないかと思います。
ネタバレになってしまうので、詳しくは書きませんが、後半に行くにつれ、胸がグッと熱くなるシーンが増えてきます。アニメにしても、ドラマにしても「泣かせよう」という内容にはシラけてしまう方なのですが、このアニメはおそらく視聴者を「泣かせよう」とはしていません。でも、ウルっとくる。おそらく、「泣きたくなる」ような親近感を感じてしまうからではないかと思います。
久しぶりにいいアニメに出会えることができました。いいものは自分自身の目で見て観るしかないですね。
さて、このアニメを観た後に、
「自分は「主体的」に生きていると言えるのか」
という問いがふとわきました。
これについては次回に書きたいなと思います。