中学の同級生に会いました。
数少ない「会える同級生」です。
個人的には中学の関係はいっさいなくてもいいと思っています。
だから「会える同級生」というのは珍しいのです。
何のいい思い出もない中学校生活。
それなりに人間関係を築いていたと思いますが、
大人になって関係がほぼない、というのがその浅さを表していると思います。
確かに人間関係づくりは上手ではなかったと思います。
面白いことを言える人がクラスの人気者でしたが、私はそうでなかった。
ケンカが強い人は一目置かれていましたが、私はそうならなかった。争いは嫌いだった。
部活で活躍できるのは、体格とセンスがある強気な人で、私はすべて持ち合わせていなかった。
いわゆるスクールカーストの中では低い方にいたと思います。
でも、僕は一生懸命でした。
授業中、発表したいし、勉強したいし、テストで高得点をとりたい。
音楽の合唱コンクールは一生懸命やりたいし、いい賞をとりたい。
先生の話をしっかり聞いて、ついていきたい。
でも、授業中に発表したり、勉強を一生懸命してたら「調子乗っている」と言われ
合唱コンクールの練習をサボる連中に声をかけたら「うぜえ」と嘲笑われ
先生のバカにする話を散々聞かされて、やめろよと言ったら嫌がらせをうけ、
そんな周りが嫌いで怖かった。
できれば、こういう自分を話せる友達、理解してくれる人がいてほしかった。
思春期らしい悩みではありますが、
もしかしたら運が悪かった、と小学校の教師になって思います。
横のつながりを作れただろうに
僕が生かされるチャンスがあっただろうに
幸い、高校に進学して、新しい出会い、新しい自分になれ、
大学進学し、就職してからも、中学の時のような人間関係はありませんでした。
中学の時のように、
人をバカにしたりしない
一生懸命を否定しない
面白さやケンカの強さを求めない
これが僕にとっての「普通」になっていました。
でもそれは偏った「普通」だったんですね。
中学の同級生と会うと、あの時に戻ります。
変わらんとです。
そして嫌な気持ち、怖い気持ちを思い出します。
「それ以上、いうな。俺はそれが嫌いなんだ」
はーあ。
自分は安全地帯で過ごしていたのね。ずっと。
一歩踏み出せば、ジャングルだ。
中学時代はある意味それを知るいい機会だったかも
二度と戻りたくないかもね。