おに先生のブログ

小学校の先生のブログ 『学び合い』やってます

#24 ズレ

4月からはじめたオンライン英会話。

あふれるほどたくさんの講師から、レッスンしてもらう先生を選ぶわけだけど、それを選ぶ基準が「評価」だ。

 

講師の先生たちは、生徒から毎時間評価を受ける。

5段階評価と、コメント欄がある。それがそのまま自分の評価として反映されるから、

評価が高い方が、次の生徒も獲得しやすいし、評価が悪ければ集まりが悪いだろう。

 

この仕組みは、現代には無数にある。例えば、

 

・メルカリ

ヤフオク

・アマゾン

 

これらはすべて同じ仕組みだと思う。最近びっくりしたのは、「ウーバーイーツ」

宅配にまで評価つけるんだ、と思ってびっくりしたけど、宅配してくれる人に評価することで、おそらく仕事量が変わるんだろうな、と思う。このシンプルな「評価」システムはいろんなところにある。

 

 

さて、今の学校教育はどうだろうか。これだけ「評価」が当たり前の時代になっていて、教師は保護者や子どもたちから「評価」されていないはずがない。その基準は様々だろうが、やっぱり「授業」だとか「トラブル対応」だとか「相談のしやすさ」だとか、色々と評価を受ける場面がある。しかし、本当に教師たちは、子どもたちと保護者の「評価」をうけて、それを自分の「評価」として受け止め、子どもたちや保護者が求める教育を行えているのだろうか。

 

親や子どもが求めていることと、教師が行っていることに「ずれ」が生じているのではないか、と何度も思うことがあった。

「親が言うから」「子どものために」

そういういったい誰を指しているのか分からない相手意識で動いていることって学校にいてよく思う。その際たるものが、「宿題」だ。

 

宿題の意義、教員と保護者に「ずれ」 家庭学習見つめ直す機会

 

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西日本新聞より引用

僕はずっと学校にいながら、この「ズレ」を感じてきた。そして、子どもや保護者が宿題に対して、本当に求めるものは何か、ずっと考えてきた。簡単に言えば「バラバラ」みんな違う。「(勉強している子どもを見て)安心するため」に宿題を出してほしい方もいれば、正直出さなくてもいい、と思っている方もいる。なら、共通しているのは何か、考えたら「子どもが自分で学ぶようになってほしい」子どもからすれば「つまらない勉強より、意味のあること、楽しいことをしたい」だ。

 

だから、時間をかけて一方通行な宿題をやめて、子どもたちと保護者が納得できるような「家庭学習」を考えていった。結果的に子どもたちは自分で毎日学習の計画を立て、自分なりに学ぶことを決めて、学習していた。中には毎日ものすごい質の高いものを作っている子もいて驚くこともあった。

 

そして、この新型コロナによる休校である。まさかこんなことになるとは思わなかったけど、私が担任してきた子たちは、どうしているだろうか。「自分で学ぶ」ことを1年間行ってきたことが生きているだろうか。何も学校の教科書レベルのことじゃなくていい。自分が学びたいことを見つけて学んでいたら、それでいい。

 

あんまり周りと比較するべきではないと思うけれど、この新型コロナの影響で、今までの教育活動がもろに子どもたちの姿で現れるのではないか、と思った。一律に同じ課題を出され、それをこなしてきた子たちは、この期間どうなんだろうか。ゲーム三昧、Youtube三昧・・・

まあそれが悪いとは思わないけど、こんなに「自由」な時間を学びの時間に充てないのは、もったいない、と思ってしまう。

 

 

この休校期間中、「プリント配布」「課題の提示」を行う自治体が多かったのではないか、と思う。要は、言葉悪いけど、課題だけ出してあとは丸投げ。してもしなくてもいい。

最初この話題を聞いた時、メラメラと怒りが湧き上がってきた。

「いったい誰のため?」と。

「誰が望んでいるの?」と。

もちろん、真面目にそれを取り組んだ子もいるだろう、全然しなかった子もいるだろう。

取り組んでも全部わかっている子もいれば、全然わからない子もいるだろう。

それすらも分からない。

 

選択すればいいと強く思った。欲しい子はもらう。いらない子はもらわない。

こんな時代だ、教材なんて山ほどある。本屋にもネットにも。

学校からわざわざ用意する必要もない。必要なら、言えばいい。

 

必要か必要ないにも関わらず、一方的に渡す。

自己満足も甚だしい。

 

昨日話を聞いているとある自治体では教員が動画作成に必死になっているそうだ。

私立の学校や高校で動画配信がはじまった、という話題もよく目にする。

 

 

いったい誰がそれを求めているんだろう。

 

動画の評価欄をつけたらいい。

星1つとかつくよ。

観てもらえる動画、高い評価のつく動画ってそうそうつくれるものじゃない。

今の子どもたちはYoutuberに見慣れている。

最後まで見させるような動画しか評価されない。

つまらない動画は、見られない。

そんな動画を量産してどうする。

 

 

ズレている。思いっきりズレている。

 

でも、これって宿題をはじめ、授業やら教育活動やらから、ずっとズレていたんだろうな、と思う。昔は学校に期待していた面があるから、クレームにつながったかもしれないけど、

今はもう「相手にもしない」じゃないか。

学校は、「子どもが預かってもらえればいい」「体を動かせればいい」としか評価されず、

「家で学ぶ方がいい」と思う家庭がこの新型コロナで増えるだろう、思っている。

 

決して今にはじまったことではない。

学校と家庭のズレはどんどん広がっている、と思う。

学校で学ぶ意義を問い直そう。

ちゃんと伝えれば、子どもや親は理解するし、学校に来てくれるはずだ。