#76 実践家
今日、驚いたことがありました。
この本が読めるようになっていたんです。
この本が出版されたのは、ちょうど3年前。
Facebook上の私のつながりの中では「白本」と呼ばれている本でした。
正直当時は、この本の内容が頭に入ってこず、「いったいこの本のどこがいいんだ」という気持ちと「ああ、自分には理解する力がないんだ」という気持ちを抱いていたことを覚えています。
しかし、今、
読める!
驚きです。書いてあることがスルスルイメージできます。
なんで??
理由は二つです。
一つ目、この本を読み倒したことです。
この本、5年前の本なのですが、「新しい学習指導要領で求められいてること」が分かりやすくまとめられていると思います。私が今まで読んだ本や答申と比べたら、ナンバーワンです。
超おすすめ。
で、二つ目は3年前に比べて「実践を積んだ」からです。
3年前は1年生の担任をしていました。その頃の私は、初めての1年生担任に四苦八苦しながらも、「子どもたちの学びってこうなんだ」ということを子どもたちの様子を見ながら、学んでいったように思います。それから、2年生、5年生と担任して、子どもたちの様子を観察し、分析し、時に一緒に考えながら、課題や語りや授業の内容自体を考えてきました。
当てはまる言葉がうまく見つからないのですが、「やりがいのある時間」だったと思います。
そういう意味で、私は教師であり、「実践家」でもあると思います。
そして、そのような実践を積み上げてきた結果、本に書かれていることが「あ、これはあの時に考えていたことだ」「これはあの授業実践と同じことを言ってる」とつながってくるわけです。
だから、3年たった今、読めるようになったんだと思います。
そう考えると、少し偉そうなことを言いますが、私のように実践を行っていない方や、普段からこれらの本に書かれているような実践に触れていない方が、これらの本を読んだところで、
何のことを言っているか分からない、また美辞麗句だけが並んでいるようにしか見えないのかもしれません。
これから、学校現場で「学習指導要領」のことが話題になった時に、十分気をつけて話をしないと、「意味不明」なことを話している人になってしまうな、と思います。