やり方・考え方・在り方・生き方①
みんなde『学び合い』フォーラムの分科会の一つ「『学び合い』と共にある教師の生き方」に参加しました。そこで、心に残った話があります。
それは、
『学び合い』の
「やり方・考え方・在り方・生き方」です。
これを聞いて、今までモヤモヤしていたものが、少しハッキリした気がしました。
『学び合い』というのは、多くのデータを元に整理された理論であり、「考え方」だと
認識しています。今では絶版の本を読むとわかります。
「考え方」といってもいくつかの観のことで
第一は、「学校は、多様な人と折り合いをつけて自らの課題を達成する経験を通して、その有効性を実感し、 より多くの人が自分の同僚であることを学ぶ場」であるという学校観。
第二は、「子どもたちは有能である」という子ども観。
第三は、「教師の仕事は、目標の設定、評価、環境の整備で、教授(子どもから見れば学習)は子どもに任せるべきだ」という、授業観。
※第三については、「学校の授業」に限定されるので、最近の西川先生の発信からはなくなっています。
あとは「一人も見捨てない」という願いが加わり、『学び合い』の考え方とされています。
さて、分科会で話されていた「やり方・考え方・在り方・生き方」
になぜひっかかったかというと、いくつか思い当たることがあったからです。
①「やり方」はあくまでも、「考え方」を具現化したものであり、
『学び合い』そのものではない、ということ。
②時に「やり方」にこだわり「在り方」と混同していたこと
③今まで自分が悩んできたのは「在り方」だということ。
今回の『学び合い』フォーラムで「全国の『学び合い』の会」が企画の中にありました。
はっきり聞いたわけではないのですが、「フリー トーク」が多かったように思います。
私が担当する「福岡の会」も、普段は「フリー トーク」中心の会なのですが、今回は内容を準備しました。オンライン上では「フリー トーク」が難しいことを知っていたからです。
しかし、本来の「『学び合い』の会」の目的を考えると、「フリー トーク」を選ぶべきだと思います。しかし、それはなぜか。
『学び合い』が考え方であり、在り方であり、生き方だから
です。
以前どこかで聞いた話なのですが、『学び合い』ははじめ、「口伝」で伝えられるもの、だったそうです。つまり、形のないもの、マニュアルのないものだったということです。しかしそれではあまりにも伝わりにくいし、失敗も多いので「手引き書」というものが生まれ、本がうまれたそうです。でもそれは「やり方」を伝えるものであり、「在り方」「生き方」を伝えるものではなかったのではないか、と思います。
②へ続く