おに先生のブログ (noteに引っ越しました)

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何のために声をあげるのか

夏休みがもうすぐ終わります。

もう終えたって自治体が多いですね。

 

 

連日、「過去最高気温」とか「熱中症警報」とか報道があっていますね。

おそらくそう少なくない人が

「なんでこんなに暑いのに学校再開するの?」

「なんで死ぬ人があるのに、休校にしないの?」と思うのではないか、と思います。

 

それでも多くの保護者は、子どもを通わせるのでしょう。

多くの先生たちは、授業をするのでしょう。

 

いったいなんのために?

 

「こんな時期に学校再開するなんて、おかしいだろ!」

「夏休みをもっと長くとらないと、子どもがかわいそうだろ!」

「先生たちの休みと、研修の時間をとるべき」

 

そんな声をあげられない。

私もその一人です。こうやって、自分のスペースで、ちっちゃく声をあげて満足しています。

 

人はどういう時に立ち上がるのか。

それは自分にとって損な状況になった時ではないか、と思います。

 

「ゴミ処理場がつくられる、反対!」

「マンション建設反対!」

「金払ったのに、こんなサービスしかできないのか!」

 

たぶん、私自身も自分が損をする状況なら、たちまち声をあげるでしょう。

 

しかし、今の状況では何もできていない。

「校長が・・・教育委員会が・・・文科省が・・・」

責任の所在を別のところに求めている。

 

本当は、自分たちが立ち上がらないといけないんだろうな、と思います。

「子どもたちを守ろう」と。

 

「何が学習の遅れを取り戻すだ!こんな暑い中じゃ取り戻すどころか逆効果だろう」

 

正論をぶつけたい。

そして、多くの保護者に言いたい。

 

「こんな環境で、お子さんを通わせますか?「行かない」という選択は、あなたができるんですよ」と。

 

多くの保護者が動けば、学校も、教育委員会も動かざるをえないでしょう。

教科書の配送の時のように。

でもやっぱり保護者が動く時も「損をした(する)ときだろうな」

 

だから、結局たいへんなのは、子どもたち。

ああ、頼むからお偉いさんよ、保護者さんよ。8月の学校に来てみてくれ。

学校生活がおくれるようなところじゃないよ。