以前担任していたクラスの子から手紙が届きました。
中をあけると、手紙と折り紙が。
内容は、5歳になる息子の誕生日のお祝いと近況報告のお手紙です。
その子は毎年息子の誕生日に合わせて手紙と手作りのプレゼントを送ってくれます。
今年は、息子が手紙の返事を書いていました。
1年間で成長したことを感じました。いつか直接会ってお礼が言えるといいな。
この時のクラスは、異動してきてすぐのクラス。
最初は「この先生どういう先生だろう?」と思ったことでしょう。
終わってみれば、エネルギーに溢れる素敵な子たちで、保護者の方々も温かい方々ばかりでした。3学期にはほとんど子どもたちに任せて大丈夫、いや私の想像をどんどん超えていく、そんな子たちでした。保護者の方々には、息子が産まれた時、お祝いの寄せ書きを作って頂き、懇談会では親業のアドバイスをたくさんいただきました。
クラスの担任をはずれても、いつも声をかけてくれる子、保護者ばかりで気分が落ち込んでいた時にとても励まされました。「『学び合い』をしたい」という声も何度ももらい、「6年生で担任を持って、卒業させたい」と思う学年でした。結局、それは叶いませんでしたが、小学校を卒業した後もちょくちょく話す機会があり、今だにこのような形で「つながり」がある数少ないクラス、子たちです。
もしかしたら、私が学校の先生を続けているのって、こういう「つながり」があるからかな、と思います。ただ、授業をするだけ、ただ担任をするだけだったら、なんだか寂しい気もします。もちろん、小学校の時のことなんてすっかり忘れて、今の環境、これからの環境を思いっきり過ごしてほしい、とも思っています。
いつまでも昔のことを引きずってはいられないですからね。
ふとした時、「あの時、楽しかったな」と思い出してもらえたら幸いです。
「いい思い出」って生きる力になると思うんです。