全員が分かる④
「全員が分かる」ことから
「一人ひとりの学びと人生がよりよくなる」ことを目指すようになったのは、
何年間か、発達の特性のある子たちと関わりを持ったからです。
勉強というより、学校という環境に馴染むことでOK
テストの点数より、学ぼうとする姿勢があればOK
いやもう、学校に来てくれるだけOK
そんなように考えるようになりました。
もちろん、学びを加速させていくにはテストの点数を目標にしたり、子どもたちによりよく学ぶことを語り続けるし、
その意味で厳しくいましたが、どこかしら本気ではなく、「まあいいじゃん・・・しているなら」と思うようになりました。
そう思うようになると、ずいぶん心が軽くなって、子どもたちの前で笑っていられるようになりました。
子どもたちの前向きな姿勢には「すげー」と言い
子どもたちのゆるい学びには「えー」と言い
頑張っている子がなかなか伸びないことに関しては「ぎりぎり」がんばれという態度でいました。
すごく立派そうに書いていてちょっと恥ずかしくなりました。
いや、そんなことはないですね。まだまだ器が小さくて、必要以上に子どもたちに声をかけたり、プレッシャーをかけたり、
態度にあらわしていたと思います。そのたびに「あーあ」と反省する日々でした。
そんなことを行い続けていたのも束の間
コロナ禍になり、担任をはずれ、制限のある授業しかできないようになりました。