おに先生のブログ (noteに引っ越しました)

小学校の先生のブログ→引っ越しました→https://note.com/onisensei024

GIGAスクール構想をじっくり読んでみた

GIGAスクール構想

もう何度も聞いてきた言葉かと思いますが、どんな理念なのかパッと思い出せますか。

私もすっかり忘れていたので、改めて読んでみました。

以下、動画を引用していますが1時間近くもある動画を見る必要はありません。

次に引用する部分だけでよいです。


www.youtube.com

 

 

1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで

特別な支援を必要とする子供を含め、

多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、

資質・能力が一層確実に育成できる教育ICT環境を実現する

 

この文章の一つひとつを今までしっかり考えてきたか、と言われたらNOとしか言えません。

ICT推進役、研究をしているのに、何たることですね。

この文章については、動画で説明がしているのですが、それ以外にも色々な資料があって

調べているだけでもかなりの時間を要します。

 

この中でも特に気になっているのが「個別最適化」という言葉。

実は、この言葉、数年前から気になり続けていて、ブログでも何回か

取り上げています。検索してみると、9本も記事を書いていました。

定期的に気になっているみたいですね。

 

f-manabiai.hatenablog.com

 

さて、この「個別最適化」は後に「個別最適な学び」と表現されるようになり、

「指導の個別化」と「学習の個性化」と説明されています。

そして、特に重要なのが、この「個別最適な学び」をするのは

 

学習者つまり子どもということ

 

これは、とても重要。マジで重要。

もしこの「個別最適な学び」を聞く機会あったら、絶対その視点が抜けてないか要注意です。

 

なぜなら、言葉どおりに「個別最適な学び」を教師子どもにするなんて・・・

 

 

マジで無理!

絶対無理!

 

 

平気で使っていたら、誤魔化している。

または、何も考えずにこの言葉つかっている。

 

 

『学び合い』の実践者なら当然だと思いますが、

まあ多くの学校の先生だったら一度は思ったことあるでしょう。

 

 

全員がわかる授業、できたことありますか?

 

 

絶対無理。できるわけない。

でも、残念ながら、それに気づきながら誤魔化すんです。言い訳するんです。

過去の僕です。それに苦しんだ末、『学び合い』に出会いました。

 

一人の教師(指導者)が30数人の子ども(学習者)に個別最適な学びを提供するなんて、

絶対不可能なんです。一対一でも難しいんだから。

 

え?ICTならできるって???

 

 

 

 

んなはずないでしょ!!!

 

iphone買ったら個別最適化されましたか?

スマホで個別最適な学びはできますか?

 

 

「個別最適な学び」って自分事で考えたらすっごく奥深いと思いませんか。

時間、場所、方法・・・ありとあらゆる条件を整えて「最適な」学びって生まれるわけですよね。僕なんて、うるさいところじゃ全然勉強できない時もあれば、できるときもあります。

 

 

 

ICTがあればできる、というより、

ICTがあれば時間、場所、方法の制約が今までよりなくなるから、より実現しやすいだけなのであって、「教師が個別最適な学びを提供する」とかいう考え方なら、絶対に成し得ません。

 

だいたい、学習者を主語にしたところで、子どもたちの個別最適な学びを追究することすら、

とても難しいのに・・・『学び合い』をやってたらすごくわかると思います。

 

 

というわけで、「個別最適な学び」これからの教育のキーワードになっていくと思いますが

誤用したり、適当に使っていたら「オイ!」と突っ込めるよう、改めて見直した次第です。