GIGAスクール構想
もう何度も聞いてきた言葉かと思いますが、どんな理念なのかパッと思い出せますか。
私もすっかり忘れていたので、改めて読んでみました。
以下、動画を引用していますが1時間近くもある動画を見る必要はありません。
次に引用する部分だけでよいです。
1人1台端末と、高速大容量の通信ネットワークを一体的に整備することで
特別な支援を必要とする子供を含め、
多様な子供たちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化され、
資質・能力が一層確実に育成できる教育ICT環境を実現する
この文章の一つひとつを今までしっかり考えてきたか、と言われたらNOとしか言えません。
ICT推進役、研究をしているのに、何たることですね。
この文章については、動画で説明がしているのですが、それ以外にも色々な資料があって
調べているだけでもかなりの時間を要します。
この中でも特に気になっているのが「個別最適化」という言葉。
実は、この言葉、数年前から気になり続けていて、ブログでも何回か
取り上げています。検索してみると、9本も記事を書いていました。
定期的に気になっているみたいですね。
さて、この「個別最適化」は後に「個別最適な学び」と表現されるようになり、
「指導の個別化」と「学習の個性化」と説明されています。
そして、特に重要なのが、この「個別最適な学び」をするのは
学習者つまり子どもということ
これは、とても重要。マジで重要。
もしこの「個別最適な学び」を聞く機会あったら、絶対その視点が抜けてないか要注意です。
なぜなら、言葉どおりに「個別最適な学び」を教師が子どもにするなんて・・・
マジで無理!
絶対無理!
平気で使っていたら、誤魔化している。
または、何も考えずにこの言葉つかっている。
『学び合い』の実践者なら当然だと思いますが、
まあ多くの学校の先生だったら一度は思ったことあるでしょう。
全員がわかる授業、できたことありますか?
絶対無理。できるわけない。
でも、残念ながら、それに気づきながら誤魔化すんです。言い訳するんです。
過去の僕です。それに苦しんだ末、『学び合い』に出会いました。
一人の教師(指導者)が30数人の子ども(学習者)に個別最適な学びを提供するなんて、
絶対不可能なんです。一対一でも難しいんだから。
え?ICTならできるって???
んなはずないでしょ!!!
iphone買ったら個別最適化されましたか?
スマホで個別最適な学びはできますか?
「個別最適な学び」って自分事で考えたらすっごく奥深いと思いませんか。
時間、場所、方法・・・ありとあらゆる条件を整えて「最適な」学びって生まれるわけですよね。僕なんて、うるさいところじゃ全然勉強できない時もあれば、できるときもあります。
ICTがあればできる、というより、
ICTがあれば時間、場所、方法の制約が今までよりなくなるから、より実現しやすいだけなのであって、「教師が個別最適な学びを提供する」とかいう考え方なら、絶対に成し得ません。
だいたい、学習者を主語にしたところで、子どもたちの個別最適な学びを追究することすら、
とても難しいのに・・・『学び合い』をやってたらすごくわかると思います。
というわけで、「個別最適な学び」これからの教育のキーワードになっていくと思いますが
誤用したり、適当に使っていたら「オイ!」と突っ込めるよう、改めて見直した次第です。