よりよい職員室をつくるために何ができるだろう
職員室は、子どもたちにとっての教室と同じ。
教職員にとって、職員室が居心地のよい場所でなければ、日々の業務に支障が出ると思います。そして、支障が出るってことは、結局子どもたちに影響を及ぼす。だから、よりよい職員室をつくることは、子どもたちにとってのよりよい教室づくりでもあり、学校づくりでもある、と思います。
では、よりよい職員室をつくるために何ができるか。いくつか挙げたいと思います。
掃除して整理整頓する
すぐにできることであり、効果の大きいことだと思います。
コンセント周り、ゴミ箱まわり、水回り、ロッカー
荷物や不要なものが散乱していたり、捨てられないままでいたら、
どんどん汚れて誰も手をつけなくなります。
「みんなで整理整頓する、掃除する」という意識があれば
職員室の状態は維持されます。
「当番だからする」ではなく、自分から進んで職員室の環境を整えられる集団を
作っていくことが肝心だと思います。
愚痴は言っても悪口は続けない
教師をしていたら、いろんなことがある。愚痴りたいこともあると思います。
愚痴ることで、気持ちを切り替えて次の日頑張れたらそれでいいと思いますが、
悪口を続けてもいいことはありません。
悪口を言うのが当たり前の環境では、弱い人、浮いてしまう人が悪口のターゲットになり、それがいつか自分の番になります。自分の話していることが、職員室にどのような影響を与えるのか、考えられないといけないと思います。
悪口を言いたいなら、家に帰って全然関係のない人に話すか、寝て忘れるのみです。
子どもの成長を喜ぶ
教師の醍醐味・・・いろいろあると思いますが、ある子が何かできるようになった時、
ある子がニコニコと学校生活を過ごすようになった時、ある子が何かを頑張るようになった時・・・それは多くの教師の喜びではないかと思います。
自分たちの仕事の醍醐味、魅力を語り合うことは、プラスのエネルギーになるはずです。
そういう職員室なら、どんなに嫌なことがあっても前向きになれるのではないでしょうか。
若い先生がイキイキしている
「若者はもっと動いて、働け」
なんてことを先輩から言われたことがある方も多いのではないかと思います。
そんなことを言っている人こそ、若い時どうだったか聞いてみたいものです。
そして、若者を締め付ける職員室は息苦しいものです。
上の言葉はネガティブな意味合いで使われることも多いですが、私はポジティブに
「若者はもっと動いて、働け」と思います。
若いというのは、エネルギーがあります。何かやってみよう、とか子どもと思いっきり楽しもうとか、ちょっとこだわってみよう、とかできる時期です。そのエネルギーは、職員室内を活性化させます。もちろん、ハメをはずしすぎるのはダメです。職員室はみんなの場所。
ほどよく盛り上がり、イキイキと仕事する。そういう若者たちがいる職員室をつくるには、
先輩が若者をほどよく自由にすることではないか、と思います。
敬意と礼儀、時間を守る
「社会人の常識」なんて言いますが、教員は学校が社会で、職員室が社会です。
だから「社会人の常識」なんてものは決められたものではありません。
ただ、どんな職業であっても、守るべきことは挨拶とか礼儀とか、時間(期限)ではないかと思います。これは子どもたちに指導する立場である以上、自分たちも守るべきことでもあります。そして、これが緩くなると、すべてが緩くなるように思います。親しき中にも礼儀あり。
「おはようございます」「お先に失礼します」は当然のこと、
「何かできることはありますか」「すみません」が言えればなおよい。
先輩後輩限らず、お互いに敬意をもち、外部の人間には礼儀を忘れない。
会議の時間は守り、提出書類の期限は守る。
当たり前のように思いますが、「忙しい」と言っていい加減になっていること。
これは最低限、守りたいものです。
まとめ
さて、今回は「よりよい職員室をつくるためにできること」を書いてみました。
・掃除して整理整頓する
・愚痴を言っても悪口は続けない
・子どものの成長を喜ぶ
・若い先生がイキイキしている
・敬意と礼儀、時間を守る
そんなに難しいことではないと思います。
私も次に学校に戻った時に心がけてみたいものです。