教員のいわゆる「ブラック勤務」について長めに特集をされていました。
この報道特集の放送には驚きました。「ああ、ここまで特集するくらい深刻なんだな」と。あくまで私の感覚なのですが、公立学校の教員が残業代なしで働いているということは、そんなに知られていないことだと思います。
「うちだって、ブラック企業で、サービス残業当たり前よ」と言う方もいるのですが、いかにサービス残業の多さを比べるより、勤務時間が守られているかどうかを比べる方がこれからよりよい社会を形成していく上で健全だと思います。公務員だからこそ率先して勤務時間を守るべきでしょうが、それがなされていないのは、現状です。
6時間授業をして、職員室に戻って研修をしたら、勤務時間終了。小学校の教員の仕事はいつもそんな感じです。「授業の準備はいつするの?」と聞かれたら「放課後」「土日」「自宅」と答える人がほとんどでしょう。勤務時間内に業務が終わる状態ではありません。
「教員不足」に関するニュースがネットでよく見るようになりました。最近、文科省が行った調査に関する報告も出ました。
この記事では2558人と書いていますけど、実態はこれの何倍も足りていないと思います。この教員不足を解消するためするべきことの一つは、いわゆる教員の「ブラック勤務」をなくしていくことでしょう。では、いわゆる教員の「ブラック勤務」をなくしていくために、どんなことをすればよいのか。私なりの見解をこれから連載で書きたいと思います。
1 文科省に頑張って頂きたいこと
・標準時数を減らす
・残業に対してもっと厳しい措置を
2 教育委員会に頑張って頂きたいこと
・学校への通知やアンケートを減らす
・デジタル化
3 世間に知ってほしいこと
・教員が残業代でないこと
・授業数を減らすことが学力低下とは関係ないこと
4 当事者が頑張ること
・自分たちが勤務時間内に仕事を終えるようにすること
ざっくり挙げるとこんな感じです。
これから連載をしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。