「平和教育」について思うこと
ウクライナ情勢について、連日報道が行われています。
クリミア侵攻の時のことはあまりよく覚えていないのですが、
今回の件も含めて、世界史にのりそうな大きな出来事なように思います。
この件について、いろんな見方があると思いますが、僕はこう考えます。
「どうすれば、日本は戦争(侵略)を避けられるのか」
「歴史に学ぶ」という言葉がありますが、僕はこのウクライナ情勢を見ていると今までの歴史と似ているなと思います。条約や国際法を無視する国はいるし、軍事侵攻を正当化する国もいる。制裁を加える国と、反発を強める国。戦争がはじまるきっかけは些細なものでも、戦争を終わらせるには、とてつもなく時間と労力がかかる。
歴史に学ぶと、今も昔も人間はさほど変わらないと思います。ただ、兵器の能力が上がっているし、サイバー攻撃など攻撃の仕方も変わっているので、一度行った戦争での被害は、昔とは比べものにならないはずです。戦争が拡大しないことを願いいます。
ただ「願います」といって遠い国の情勢に対して、心を馳せることをしても何の役にも立たない。「戦争は反対」「戦争が起きて大変だね」なんて他人事も嫌。少しでも情勢を気にかけ、事態が収束することを願いつつ、どうすれば日本は戦争を避けられるか考える方が、大事だと僕は思います。
なぜなら他人の命より、自分と家族の命の方が大事だからです。
自分がすべきこと、できることは、この日本の国を戦争から守ること。過去の戦争によって、多くの命が犠牲になり、多くの悲しみが生まれたことは理解しています。長崎と広島の原爆記念館は何度も訪れましたし、地元で起きた空襲についても勉強しました。ただ、平和を願うこと、戦争反対を訴えること、過去の歴史を受け継いでいくことはよいとは思いますが、僕はそれだけでは足りないと思っています。
日本はなぜ戦争を起こし、どのようにして終わらせたのか。
沖縄をはじめとした日本の各地に基地がなぜあるのか。
北方領土、尖閣諸島、竹島などの領土問題はなぜ起きて、どのような懸念があるのか。
日本国憲法にはどのようなことが明記され、変更すべきなのか。
このようなことを学び、これから何ができるか考え、それぞれが当事者として考えることが、本当の「平和教育」だと思っています。残念ながら学校で行われている「平和教育」はいつも「願い」どまり。だからウクライナ情勢についても他人事でしかいられない。
今遠い国で起こっていることは、これから日本で起こらないわけではない。これを機に「考える」ことが大事だと思いますし、学校で行うことは「考えられる」子を育てることだと思います。