飛び込み授業で必要なスキル
教務になってから「飛び込み」で授業を行うことがあります。
担任の先生が年休をとった場合や、出張や研修の時に教室を離れる場合の補充です。
担任をしなくなってから2年近くなりますが、教室に入ると一気に担任モードが復活します。
自分でも不思議なくらいです。
「この学年だったら、この説明したほうがいいな」
「この教科だったら、この話をしたほうがいいな」
わりとすぐに感覚を取り戻します。
そして、このようなことを意識して話をします
・話をする時は、声のトーンやジェスチャー間を持たせる
・個の話を聞きながら、全体を見る
・話し言葉だけでは忘れやすいものを、板書する
・活動の前に確認をして、質問をさせる
基本的なスキルだとは思いますし、今まで無意識に行っていたことでもあるのですが
飛び込みで入るからこそ、意識して行うようにしています。
また、学年によっても違いがありますが、単純な学習でも子どもたちへの働きかけ一つで
取り組み方が大きく変わるものもあります。
先生は「おに」だから、丁寧に書かないとやり直しさせるよ〜
これを、ニヤニヤしながらいいます。
そして、早めに課題が終わった子に対して
「あらーこれはやり直しだねー」と全員にわかるようにいいます。
すると子どもたちの取り組み方が大きく変わります。
そして、時間をかけて取り組む子たちに対して「合格!すごいね」と声をかけると
何人かの子はガッツポーズをして喜びます。
この時、名札をしていたら「◯◯さん、合格!」というとなおよいです。
これは学級びらきをした後、授業がはじまってすぐの頃によくやっている手法なのですが
かなり効果的です。「先生は字を厳しく見る人だ」と子どもたちに意識させるだけで、手を抜かなくなります。もちろん、これでも雑に取り組んだり、丁寧に書くのが苦手な子もいるので、その辺りは余裕を持たせます。
もうすでに3つのクラスで行ったのですが、どのクラスでも子どもたちは真剣になりました。
やはり、教師のスキル次第で子どもたちへの取り組み方は変わるということを改めて実感しました。
今後は特別支援学級の補充に入ることもあるでしょう。おそらく上にあげたようなスキルは
役に立たないと思います。また6年生や1年生など、関わり方が変わる学年もあります。
いずれにしても、どんな学級、どんな学年にも「飛び込む」ことができる、それが教務に必要な力だと思います。