『学び合い』の限界 という言葉を目にしました。
『学び合い』だと一定数の子どもたちの学力が伸びないから、一斉指導をすべきだという
主張だったように思います。
これについて、自分の見解を述べておきたいと思います。
結論からいえば、『学び合い』が目指しているものと、実践者が「◯◯したい」と思っているものが違うということだと思います。『学び合い』の限界というより、もともと『学び合い』が万能な魔法というわけではなく、目指しているものを追う中で、いわゆる学力が向上したり、子ども同士の関係性がよくなったりするものであって、それら自体を目指しているわけではないと思います。
だから「限界」というより、『学び合い』でカバーできないと思う部分は、教師自身が手を加えていけばいいのであって、実際私もすべてを『学び合い』でやっているわけではありません。
ただ、はじめから「『学び合い』には限界がある」と決めてかかるのも、早計かと思います。
教師が手を加えるよりも、子どもたちに任せた方が時間がかかっても結果的に達成できることはよくあります。「『学び合い』では学力が伸びない」というのは、もうあと半年くらい待てば伸びている「かも」しれません。
僕も『学び合い』ですべてをカバーするのではなく、自分で手を加えていくことが多いですが
結局、自分で手を加えなくてもよかった、手を加えない方がよかった、と思うこともあります。ただ、時間はかかるし、必ずそうなるかどうかはわかりません。
結局、行き着くところは「自分はどうしたいのか」であって、その「どうしたいのか」を『学び合い』でカバーするか、自分で手を加えるかの違いなんだと思います。『学び合い』でカバーできないと思うなら、それが『学び合い』の限界ですし、『学び合い』でカバーできれば、それは『学び合い』の成果です。
というわけで、久しぶりに『学び合い』のことを書いてみました。
こちらの記事も参考に貼っておきます。