おに先生のブログ (noteに引っ越しました)

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経験はあとから生きてくる

 

 

もうすぐ運動会。

運動会の準備をしながら、以前体育主任をしていた時のことを思い出します。

体育主任の仕事は、教務の仕事によく似ているからでしょう。

 

僕が体育主任をしていたのは、6年生を担任している年

学級づくりをしつつ、授業を毎日行うのはもちろんのこと

非常勤研修員として、2週間に1回教育センターに行って研究を行きながらの、

体育主任でした。

 

はじめての仕事で見通しが持てないのにも関わらず、いろいろな人から「これはどうなっているんだ」「これはどうするんだ」といろいろ聞かれました。あたふたしている時にフォローしてくれる方もいれば「しっかりしろよ」と苦言を言ってくる方もいました。

 

ただでさえ、6年生での担任業務等で余裕がない中、そのような言葉がますます自分自身を混乱させ「なんでみんな口々に聞いてくるんだよ」と思ったり「なんで前任者は何も引き継ぎをしてくれないんだよ」と思ったりしました。ずっと「はやく運動会終わってくれ」と思っていました。

 

幸い、当時の教務の先生が僕のことを見かねて(見捨てて)体育主任の仕事をたくさん肩代わりしてくれました。その姿を見ながら事前にどんな準備をしなければいけないのか、どんなことを同僚に周知しないといけないのか。学びました。

 

あれから、数年。教務になった僕の4月は、当時の体育主任の時と同じ状態でした。でも、当時の体育主任の経験、それから学年主任や、ICT推進リーダー、そして『学び合い』フォーラムの実行委員長などの経験は無駄ではなく、6月になった今ではだいぶ余裕ができるようになりました。そして、もうすぐ運動会が開催されますが、体育主任の仕事のフォローもできるようになっていました。

 

体育主任の時、僕のことを見かねて(見捨てて)いた教務の先生は、動きの悪い僕のことを見て、もやもやしていたのでしょう。僕にあれこれ言うより、自分でした方が早いと思ったので、行動したのでしょう。今この立場になってなんとなくわかります。

 

当時の僕はせめて自分にできることをしたいと思って(悔しくて)運動会当日、誰よりも早く来て準備をしました。それ自体がよいかどうかはわかりせんが、当時の教務の先生と数名の先生が笑いながら「よくやったね」と言っていたことを思い出します。それも含めていい経験です。

 

 

どんなことでも、後に生きる経験。

教務になって、この年になってよく思います。

悩んだことも、大変だったことも、すべてが後に生きてくる。

そんな気持ちで、これからも過ごしていきたいです。