教員不足以上に問題なこと
「教員不足」がメディア上で話題になることが増えたように思います。
確かに、数年前に比べて「先生が足りない」という声を、いろんな学校から聞くようになりました。しかし、それは数年前から起こっていたこと。いよいよどうにもならなくなって、問題として取り上げられてきたんだと思いますが、僕はそれ以上に問題なことがあると思います。
もはや、マンパワーでどうにかなる事ではない
教員があと一人、あと二人増えると、学校は余裕ができると思います。しかし「学級に入れない」「教室内外でトラブルを起こす」「学校に行けない」という子たちに対応していたら、一人二人では足りません。学校にもよると思いますが、上に挙げたような子たちはこれから先も出てくるでしょうし、どこの学校にもいると思います。マンパワーでどうにかなることではない。
ではどうすればいいのか。
意識改革、制度改革しかないと思います。
・宿題のような押し付け型の勉強はやめる
・教員がすべて管理する学級経営をやめる
・教員がひたすら話続けるチョーク&トークの授業を変える
・1学級1担任の枠組みをなくす
ざっと挙げましたが、数日、数ヶ月程度で変えられるものでもありません。しかし、数年前から教員が足りなくなってきている兆候はあったのに、上記のようなことに目を向けず、何も変えなかったツケが今になって押し寄せてきているに過ぎないと思います。
改めて『学び合い』のような実践に目を向けるべき時です。いやもう遅すぎるくらい。僕が教務として教室に入るたびに思います。「『学び合い』だったら、今抱えている問題が改善するのにな」と。
とはいえ、それこそ焦ってはダメです。教員不足による影響は毎日起こりますが、じっくり腰を据えて耐える。種をまく。手遅れなのはわかっているけど、やる。