学校の【呪い】を解こう
学校にはいくつか【呪い】があると思います。
【呪い】というのは、学校の中で浸透し、子どもや保護者、教員など多くの人を苦しませているのに、疑うことなく続いている行事や慣習です。
その中の一つに「宿題」があると私は考えます。
私は今まで学校における「宿題」についてこのブログで何度か書いてきました。
今でこそ私は宿題の【呪い】から解放され「宿題なんてなくていい」「宿題を見直すべき」と考えています。そして、自分自身も担任時代の最後の方に実践をしました。
「宿題」は私の知る限り「教員が子どもに放課後に課す、強制的な訓練」と捉えています。
そして、宿題は毎日課され、取り組んでいなければ、翌日に教員から指摘を受け、場合によっては休み時間等を潰されて取り組むことになります。
休み時間が潰れる→学校つまらない→勉強したくない→宿題がいやだ→勉強が嫌い→宿題したくない→宿題しない→休み時間が潰れる
負のループです。
【呪い】から解放された身からすれば、子どもが苦しんでまでする課題にいったい何の価値があるのか、こんな課題で学力はつくのか、学習習慣を身につけることはできるのか・・・と思ってしまいますが、私自身もこの【呪い】の中にいた頃は、何としてでも宿題を取り組ませ、
取り組んでない子には叱責を繰り返し、積み上がった課題を学期末に終わらせることに追われていました。
この【呪い】はとても強力で、周りの教員も同じように考えていること、多くの保護者も願っていること、そして教員自身も経験していること、という条件が重なり、解放されづらくなっています。私も数年かかりました。
だから「あー宿題の呪いだな」と他人に対して思っても、それをすぐに解放することができないとわかっています。しかし、このままでいいとは思っていません。地道なことですが、対話を繰り返し、少しずつ、少しずつ解放していくしかないでしょう。