おに学級「10のルール」
以前、学級担任をしていた頃
おに学級「10のやくそく」とか「10のルール」というものを決めて
子どもたちに年度初めに伝えていました。
さて、これを見て、みなさんはどう思いますか。
おそらくこの当時は
「先生はこんな先生なんだよ」
「こんなことをよく話をするよ」
「大事にしていることはこうだよ」
ということを自分なりに言語化して、子どもたちに伝えたかったんだろうなと思います。
もちろん、それは担任をする上でとても大事なことだと思うし、
教師としても、自分の教育観を明確にする上でよかったと思います。
ただ、年度初めにいきなりこれを子どもたちに出して「これを守ってね」は浅はかだったなあと今更ながらに思います。当時は気づいていませんが、権威主義的というか教師の傲慢さが感じられます。もし校長がこんなことをしてきたら、嫌だろうという想像力もなかったと思います。
ただもし今担任をするとしたら、
このような「大事にしていること」を伝えないわけではありません。
日々の授業、学級経営の中で事あるごとに話をして、
子どもたちに「納得」してもらいながら表明していくと思います。
その上で、このような「10のルール」「10のやくそく」にまとめるならよいかもしれませんが、子どもが違えば、語ることも変わる以上、10にまとめられるはずありません。自分がやりたいこと、大事にしていることと、子どもの様子を見て、決めていく必要があるでしょう。
最近、似たように子どもに「ルール」「やくそく」を押し付けているのを
見かけて「浅はかだなあ」と思うことがありましたが、
自分も同じようなことをしていたし、同じような過程をたどって今があると
思い出しました。
あとは「ルール」や「やくそく」を押し付けていることに気づけることを願うばかりです。