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【レビュー】THE FIRST SLUM DUNK

先週、THE FIRST SLUM DUNK 観てきました。

情報が簡単に手に入ってしまうこの時代、他の人の感想や「☆何個」みたいな評価を見る前に

自分の目で確かめて、自分の感覚を楽しみたい。観たい映画だからこそ、公開当日に観に行きました。

 

結果から言えば「観てよかった」です。迷っている方は是非劇場へ観にいくことをお勧めします。そこで、今回の記事では、これから観ようと思っている方が「観に行こう」と思えたり

観に行った方が「そうだよね」と思える記事にしたいと思います。

 

ネタバレを含まないように書きますが、

気になる方はこれ以下は読まないで劇場に行ってくださいね。

 

 

 

1.バスケットボールの試合を再現

バスケットボールをプレーしたり、試合を見た事がある方なら分かると思いますが、バスケットボールの試合展開はとても早い。漫画のようなコマ割りシーンばかりではありません。ですが、この映画ではバスケットボールの試合をしっかり表現しています。キャラクターの動きも全く違和感がなく、本当にバスケットボールの試合を観ているかのようです。これを可能にした映像技術に驚きました。

 

2.原作を読んだ前提の内容

少し前に、ドラゴンボールの映画がありました。「スーパーヒーロー」というものです。

ドラゴンボール自体も、20年以上前の作品なので、原作を読んでいない人もいるでしょう。

そんな人でも楽しめるように、冒頭何分かで、ストーリーの解説がありました。

でも、THE FIRST SLUM DUNKにはそれがありません。「原作で説明していますから」と言わんばかりに、メインキャラクターたちが登場し、それまでの経緯はほとんど説明がありません。一つ一つ解説をしていたら、時間が収まりきれないんだろうと思いますが、そもそも新規向けに作られていない映画なんだろうなと思いました。

 

3.声優の交代、主題歌の変更

 

THE FIRST SLUM DUNKが公開されることが決まり、アニメ版から声優の交代が発表された

時、残念な気持ちになりました。「あの声優たちの映画を観たい」「主題歌を聴きたい」と思った方もいると思います。しかし、それは杞憂でした。むしろ、あの声優のままだったら、過去のアニメの印象が強すぎて、新しい映画として見れなかったと思います。今回の映画は、原作やアニメとリメイクしたものではなく、「まったく新しいもの」として観るには、声優や主題歌の変更はありだっただろうなと思います。

 

4.名ゼリフはそのままに、名シーンは一部カット。

 

この作品では、リアルなバスケットボールの試合を表現しながら、漫画で何カットも使われる名シーン、名ゼリフが登場します。スラムダンクファンとしては、「それそれ!!!」と興奮してしまうのですが、案外サラッと流れていきます。理由は色々あると思いますが、今回の主人公の関係だろうなと思います。そして、一部の名シーン「大好きです」はカット。「あああそれないの!?」と思ってしまうのですが、もしそれを入れていたら主人公や作品のテーマが霞みます。よくできているなーと後から思えました。

 

 

5.20年後に描かれるエピソード

スラムダンクは、20年近く前の作品。僕が小学生の頃です。

そんな昔にできた作品ですが、「完成された」作品だと思います。

映画化される時に「いったいどうやって映画にするのか」多くのスラムダンクファンが

思ったと思います。結果的に「なるほど、そうきたか」と思える内容でしたが、

もしかしたら原作者の井上さんは、元々この映画のストーリーをイメージしていて

漫画を描いたのではないかと思いました。それが20年後の現代、令和の映像技術をもとに

描かれたんだとしたら、「井上さんが作りたかった映画」なのではないかと思いました。

 

 

6.まとめ

いかがだったでしょうか。ネタバレスレスレに書いているので、あとは映画館でお楽しみください。僕が書いていることが分かるのではないかと思います。まったくを持って原作を崩す事なく、いや、原作をより楽しむことができるこの映画。

 

本当にお勧めです。