教育と医療
今日は『学び合い』の会で、お医者さんとお話しをする機会がありました。
以下、雑記。
医学の世界では一本の理論が通っていて、それ以外にはない(聞き間違えているかもしれない)その理論は実証的データ(エビデンス)によるものであり、医者ごとに変わることではない。医者ごとに違うのはさじ加減だ。
『学び合い』の手引きに書かれていることは、その先生曰く「論理的」であり、データに基づくものだ。とのこと。これは非常に面白いと思った。おそらく、お医者さんにとっては、自然なことなのだろう。
医学の世界で、ケーススタディは非常に客観性の低いものだということ。
だから、その先生は講演などをしない、という。確かに自分のしたことで10人がうまくいったとしても、それが客観的なデータだとは言えないからだ。
しかし、学校現場はほとんどがケーススタディだ。
ひどい場合は、そのケーススタディが悪い方向に向かうこともある。
また、○○実践というものも、ケーススタディに近いだろう。
非常に興味を持つ内容だった。
そういえば、学校のテーマの分析も「数値データで」という指示があるけど、
あんまりそれにこだわりを持っていない人が多い。たいてい、自分の都合のいい、子どものノートやプリントをもとに分析を行う。そういう文化だから、実証的データというものになじみにくい面があるんだと思う。
ああ、教師の常識は科学の世界では非常識。
なのかもしれないですね。