『学び合い』の考え方・語り・悩み
「あのクラス、子どもたちの雰囲気がいいよね」 「子どもたち、授業中がんばっているよね」 そんな会話を職員室でよく聞きます。勤務校が複数の教員で一つの学年の授業を割り振りしているからでしょう。私も1年生から6年生、特学と様々な学級に補充に入る…
『学び合い』を実践する教師は直接子どもを変えようとするのではなく、集団を変えます。 すると、うまく学校生活に馴染めなかった子や勉強が厳しい子によい変化が現れます。 集団の力、子どもの力です。 ただし、子どもの変化には時間がかかります。1週間、…
『学び合い』の授業を見学して、指導助言をしてほしい。 そのようにお願いをうけて、とある学校で授業を参観させてもらうことになりました。その授業は、子ども同士が自由に席を立って教室内を歩き回り、子ども同士が問題の解き方を説明したりする授業でした…
先日、昨年度担任していた子どもの保護者に声をかけられました。 「うちの子が、先生の話をよくするんです。『学び合い』はよかったって。そして、将来学校の先生をやってみたいと言っていました。将来の話をするのは初めてだったので、驚きました。先生に直…
最近になって『学び合い』をしている子どもたちの姿を見ながら 「あ、だいぶいい状態になってきたな」と感じるようになりました。 「いい状態」というのは、感覚的なものなので、「どういう状態?」と言われると説明しにくいのですが、要は「子どもたちが勝…
昨日、とある会で「『学び合い』のメリット・デメリットは何か」 という話題になりました。 自分もこの問いを問われた時に、何て答えるだろうと考えながら聞いていました。 ある方は 「デメリットはメリットにもなりうる」 「デメリットと言われることは、実…
中学校の先生方の話を聞く機会がありました。 話を聞く中で、小学校教員の自分には興味深い点がありました。 「○○科(教科名)はーーーが大事だと考えています」 「△△科の学びはーーーとすることが多いです」 と各教科の「学ぶべきこと」や、「学び方」をま…
先日、後輩の先生と話をしていこと。 今は『学び合い』を進める時ではない。 と。確かにそうだな、と思います。 例外はあります。 校長が認める時 です。 というのも「学び合い」という言葉がよくない。 「話し合い」「交流」「教え合い」を想像させるし、 …
コロナ禍になり、担任をはずれ、関わりが制限されるようになり、 私のやってきたことは、ほとんどできないようになりました。 その一方で私が大きく関わるようになってきたのが、ICTでした。 僕は、ICTを通して今までやってきたことを行おうとしてきました。…
「全員が分かる」ことから 「一人ひとりの学びと人生がよりよくなる」ことを目指すようになったのは、 何年間か、発達の特性のある子たちと関わりを持ったからです。 勉強というより、学校という環境に馴染むことでOK テストの点数より、学ぼうとする姿勢が…
「先生の授業だりい」と言われてから、目が覚めました。 いや、それが決定打になっただけで、もう少し前から 「自分(教師)一人で「全員が分かる」授業をするのは不可能だ」ということはわかっていました。 テストをしてみたら、点数に表れていない子 発問…
教員時代「全員がー」にこだわってきました。 そういう想いで教育活動にあたっている方は多いのではないかと思います。 教員になりたての頃は「全員が発表」をよく目標にしていました。 ネームプレートを使って、全員一回は授業中に発表することをさせたり、…
昨日は、『学び合い』全国フォーラムオンライン2021に参加しました。 manabiaiforum.peatix.com 私はその分科会の一つに参加しました。 『学び合い』名作劇場~サンダVSガイラ(1966) タイトルはふざけていますが、内容は私が以前から話を聞いてみたかっ…
manabiaiforum.peatix.com ICT活用なんて、本当はどうでもいいんですよ 昨日の『学び合い』オンラインフォーラムで私が言った一言です。 「GIGAスクール構想、一人一台端末を活かすには」というテーマの分科会だったのに、 こんなことを言うのは、ぶっ飛んで…
ICTを使って『学び合い』をしたいのですが、 実践例はありますか? と聞かれることがあります。 質問に対して質問で返して申し訳ないのですが、私はこう答えます。 「あなたはどんな教育、どんな授業をしたいのですか?それによってできるかできないか変わり…
『学び合い』を実践しはじめて、何年かした時だったと思います。 「分かる」って何だろう。 「説明できる」って何だろう。 そんなことを考えるようになりました。 というのも、課題を出した時に、子どもたちが「いいかげん」な評価しかしていない思うことが…
気づく・気遣う・行動する。そして諦めない! 僕が「一人も見捨てない」の話をする時の鉄板ワードです。 一番子どもたちに伝わりやすいかな、と思うのは、公共交通機関に、体が不自由な人が乗っていた時の話。 地下鉄で、体の不自由な人が乗ってきた。席が空…
Zoomの会が続いたので、ふりかえりです。 『学び合い』はマシ 『学び合い』はすごい 『学び合い』は最高 そういう声を聞くことがありますし、実際に私もそう思っていました。 しかし、『学び合い』を実践してきて、あくまでも『学び合い』は従来の授業よりは…
nao-taka.hatenablog.com なおたかさんのブログでこんな記事がアップされていました。 読みながら「分かるなあ〜」と思いました。テストの点数については、私も何度かブログに 書いたように思います。 記事の中で少し紹介されていた西川先生の本は 簡単で確…
先日、勉強会仲間に声をかけられて、話を聞きました。 いよいよ、一人一台端末導入に向けて動き出さないと、と思ったらしいです。 今自分が実践していることや、研修していることをすべて伝えて、データも渡しました。 自分のやっていることが、必要とされて…
「一人も見捨てない」 『学び合い』の「3つの観」と「1つの願い」の 「願い」であると、言われています。 『学び合い』を実践するにあたって、欠かせることができないものだとは思いますが、 「目標」にすべきことか、と言われたら、私は違う、と思ってい…
『学び合い』サイコー やっぱり『学び合い』 『学び合い』じゃないとダメ こんな偏った言葉しか出てこない気分です。 これまで、『学び合い』を制限されても、最善を尽くしてきましたよ。 「話し合う」ことができないのであれば、「話し合わない」関わりを意…
『学び合い』では「全員達成」「一人も見捨てない」を求めます。これは子どもたちに課した「ミッション」であり、心情を超えた「損得」での行動指針であると考えています。 どうしても「一人も見捨てない」という言葉から「困っている子を助ける」とか「誰も…
f-manabiai.hatenablog.com ①にも書きましたが 今まで自分が悩んできたのは「在り方」だということ にも気づきました。
私が、『学び合い』の会に参加するようになったのは、7年前です。ちょうど会がはじまってすぐの頃でしたが、参加人数は数人。先輩たちの話をずっと聞いている、という会でした。 しかし、話を聞いているだけなのに、「そうか」と思うことだらけでした。おそ…
みんなde『学び合い』フォーラムの分科会の一つ「『学び合い』と共にある教師の生き方」に参加しました。そこで、心に残った話があります。 それは、 『学び合い』の 「やり方・考え方・在り方・生き方」です。 これを聞いて、今までモヤモヤしていたものが…
現場の先生たちから、色んな声が聞こえてきます。「関わり合うことができないのはつらい」 「感染対策が大変」「分散登校が、結構気分が楽」などなど。なんだかんだ、外野にいるから 分かるようでよくわかりません。心中お察しします。 さて、私の周りでよく…
『学び合い』の子ども観は、「子どもは有能である」です。
今求められる学力と学びとは―コンピテンシー・ベースのカリキュラムの光と影 (日本標準ブックレツト) 作者:石井 英真 発売日: 2015/01/27 メディア: 単行本 5年前の本なのに、全く褪せることがない本。薄くてページは少ないのに、読むのに数日かかりました…
今日、西川先生の話を聞いて、一番大事なことが分かった。自分がこの4月に何がしたかったのか分かった。 そうだ、場とつながりだ。 つながり。子どもたちでいえば、友達。 場。友達・仲間と会える場。 つまり、学校だ。 子どもたちも言ってたやん。 「この…