「分かる」って何だろう。
『学び合い』を実践しはじめて、何年かした時だったと思います。
「分かる」って何だろう。
「説明できる」って何だろう。
そんなことを考えるようになりました。
というのも、課題を出した時に、子どもたちが「いいかげん」な評価しかしていない思うことがたくさんあったからです。
『学び合い』の課題の取り組ませ方に「3人に説明して、納得できたらサイン」という例が
本などに紹介されています。私もそれを真似してよく課題をそのようなことを入れていました。
しかし、子どもたちの課題を見てみると、中身スッカスカ。間違えているのもある。
「これで何でサインをしたんだよ」と思ってしまい、私がチェックすることにしました。
もちろん、膨大な時間がかかり、十分に活動を行うことができなくなってしまいましたが、一つ分かったことがありました。
子どもたちの「分かる」の認識はバラバラで、
教師が求めているものを理解するのは簡単じゃない。
おそらくそれまでのクラスでは、「サインをもらう」中で分かっていないとか課題に沿っていない、ということに対して、指摘やアドバイスがあったか、私が気づいていなかったんだと思います。
しかし、その年は違いました。
それぞれお互い「ゆるい」
だから、簡単にサインをしてしまったんだと思います。
そこで、あらゆる方法を試しました。
すると少しずつ、変化が現れました。
おそらく、「トップランナー」が「先生が求めていること」を理解し、周りに広げていくことで、私が求めている「分かる」や「説明できる」に近づいていったんだと思います。
つまり、先生自身が
「分かる」「理解する」「できる」「説明できる」というのをイメージしておかないと、
子どもたちは自分たちの感覚で取り組み、「あ、わかったね」と思ってしまうんだと思います。それに対して「ちがうんだよ!」と先生が言うのは、子どもたちにとっては「なんで?」と思うことでしょうね。
結局その年は、基本的に私が子どもたちの課題をチェックする「関所」の役割を行うことで、
だんだん課題の質をあげることができました。
そんなことを行っていた時に、衝撃的なものに出会います。
それは・・・・
かしこさの階段
もう驚きましたね。
自分が曖昧にしていて、もやっとしていたものを、
どん、と形にしているんですから。こんなすごい人はどこにいるんだ・・・
北海道!!!
行きました(笑)
この話のつづきはまた今度。
ではまた。