僕は、テンションの高い授業ができません。しません。
していた時期もありましたが、どんどんしなくなりました。
理由は単純で、疲れるし続かない、そして頭を使えないからです。
子どもたちが元気いっぱいで、楽しい授業と言えば聞こえはいいかもしれませんが、
居酒屋の酔っ払いみたいな状態にしても、何にも頭が働いていないように思います。
それよりも知的に楽しい授業、頭を使う授業の方が続くと思います。
「知的」といいますしたが、決して高尚な授業をしているわけではないです。
「わかったつもりにならないで、説明してみてよ」
僕が子どもたちによく言う言葉です。
ニヤニヤしながら「え、どういうこと?」「わかってないじゃーん」と時々いいます。
ただ、それだけです。
それだけでも、「聞いて分かる」だけの学びから、「説明って難しい。どうしたらいいだろう」という真剣な顔つきに変わります。
「することを紙に書いているから、自分で勉強してみてよ」とも言います。
最初「どうしたらいいか分からない」と言う子もいますが、
だんだん自分のペースで学ぶことに「楽しさ」を感じるようになるようです。
私の授業は、簡単にいえばこれだけです。
そのために、課題に「説明」が入っていますし、単元まるごと課題をわたします。
単元の最後には、レポートを出しますし、ふりかえりもほぼ毎回書きます。
そして私は、テンションが低い。あげなくてもいいんです。子どもたちの邪魔したくないから。
ただ、低学年はこれではダメでした。教師って奥が深いな、と思います。