おに先生のブログ

小学校の先生のブログ 『学び合い』やってます

2018年度 『学び合い』実践

今年度もあとわずかとなりました。

今年は2年生の担任。「学びの個別化」を目指してきましたが、挫折。もう一度原点からはじめることにしました。それも踏まえて実践をまとめたいと思います。

 

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まずは、100マス計算。

授業のはじめに取り組みます。時間は足し算の時が2分。

写真のかけ算は4分で全員100マスを目指します。

この100マス計算で目指しているのは、「集中力」と「計算力」の向上。

そして、小さな達成感の積み重ねです。

『学び合い』は「基礎学力がつかない」「学力をつける取り組みをしていない」という

批判を受けることがあります。その防衛策でもあり、確実に子どもたちに力がつくという理由で行なっています。本当はなくてもいいんでしょうけどね。何だかんだ今の算数科教育は四則演算が速くできることが求められると思います。

 

さて、次は授業の内容です。

 

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教科書のコピーを切り貼りし、手書きで課題を書きます。

(パソコンで画像を取り込み、エクセルで作るという方法も取りましたが、

時間がかなりかかりました。手書きが一番早かったです)

 

余談ですが、今まで私の『学び合い』実践では

ノートが4回(小学5年、6年、3年、6年)

プリントが2回(小学1年、2年)

です。ノートは準備がとても少なくていいのですが、低学年は、教科書を見ながら、

ノートに書き写すだけでもかなり時間がかかります。プリントにしていると、余計な時間がかからず、

学習の時間が増やせるので、プリントを使用しています。

 

課題は、教科書の問題に答えるだけでなく、

「3人の友達に説明してサインをもらう」(サインをもらう基準は「納得できるか」)

「友達に確認してもらいサインをもらう」(問題を読んだ、「m」を書いたなど。)

「3回読む」(定義事項など)

「先生のところにもってくる」「先生に説明する」

※全部先生のところに持ってきていたら、『学び合い』の意味がありません。

しかし、全部子どもたちに任せていると、肝心なところが甘くなってしまいます。

「ここだけは」というところを決めて、持って来させて確認するようにしています。

 

プリントが出来上がったら、そのプリントをみながら、単元表の作成です。

 

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この単元表は、一括して一単元全部の【めあて】と「課題」がのっています。

【めあて】すなわち目標(例えばこの単元だったら、「ものさしの目盛りが読める」という目標があります)

課題(ものさしの目盛りが読めるための問題など。この課題を達成することが「授業の目標」であるけれど課題を達成することが「めあて」の達成ではない。例えば、問題はとけても理解していない場合は△ 類題を解いてみて、自分でできたらめあてが達成と言える)

課題は一枚ずつのプリントなので、必ず達成したかどうか確認できますが、「めあて」がない場合もあります。

(プリントの1と2を達成することでめあてを達成するということなどがあるため)

また、「せ」というのは、前述した先生の確認が必要という意味です。

 

プリントは教室後方にトレーにまとめて入れておき、自由に取れるようにします。

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そのため、子どもたちはそれぞれのペースでプリントを学習することができます。

また、先に進んだ子については、「はってん」として問題づくりを取り組めるようにしました。

このプリントには裏に1cm×1cmのマスが印刷されており、薄くすけています。そのため、

問題を作るとときに、きれいに直線をひいたり、四角を書いたりすることができます。

子どもたちは問題づくりが結構好きみたいです。

 

このように学習を進めることで「学びの個別化」が進み、それぞれのペースで学習することができるように

なりました。1枚のプリントに2時間かける子、数枚のプリントをどんどん進める子、「はってん」に進む子

その日は全然進まずに教えるだけの子・・・色々でした。「学びの個別化」への手応えを感じました。

 

しかし、これは「失敗」でした。

子どもたちに差が生まれすぎたのです。

いくら「遅れ気味の子を置いていかないでね」と語っても、進みたい子たちの勢いを止めることができません。

「進んでいる子は少し待ってほしい」というのも「学びの個別化」からすれば矛盾しています。

「どんどん進んでいい」ということを推奨したのは私ですから。

結局、単元の決められた時数ギリギリまでかかってしまう子がいて、

焦らせてしまうという結果になりました。

 

そこで、プリントの課題の進む限度を決め「全員達成を目指す」ことを改めて行うことにしました。

そうすると、先に進む子とじっくり進む子のペースに大きな差が生まれずに、学級全体でじっくり進むことができるようになりました。「学びの個別化」には「全員達成」という縛りが必要なのではないかと思います。

 

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さて、最後は「ふりかえり」です。

学び合う時間はおよそ30分から33分くらい。

時間がきたら、単元表に「◎◯△」を書き、ふりかえりを単元表のうらにはっている「ふりかえりカード」に書きます。ふりかえる内容は「したこと」と「先生に今日の授業中のことがわかるように伝えるように書く」としています。「教えた」「頑張った」「できた」はダメ。もっと具体的に書くように、一人一人持って来させて、

点検します。だんだん書き慣れてくると、具体的になってきます。単元表は集めて、もう一度時間がある時に目を通すようにします。早めに単元表を私に見せた子は、つぎの時間の予習をしたりしています。

 

あとは、単元が長い場合、途中で「確認テスト」を行なったり、テスト前に復習の時間をとったりします。

欠席していて勉強していなかったところや、課題が達成できていなかったところなどをやり直したりします。

また、プリントが多くなるので、クリアファイルに毎回はさみ、テスト前にすべて綴じ合せをします。

 

この『学び合い』は

プリントづくりにやや時間がかかるのが欠点です。

しかし、一度まとめて作れば数時間は余裕を持って、

子どもたちを見守ることができます。

 

子どもたちの様子を見ながら、試行錯誤を続けてきて出来上がったものです。

これが正解、というわけではありませんが、今のところベストなのではないかと思います。

何かの参考になれば幸いです。