【教育】『学び合い』のメリット・デメリット
昨日、とある会で「『学び合い』のメリット・デメリットは何か」
という話題になりました。
自分もこの問いを問われた時に、何て答えるだろうと考えながら聞いていました。
ある方は
「デメリットはメリットにもなりうる」
「デメリットと言われることは、実は当たり前のこと」
のように答えていました。
確かに、『学び合い』を実践するにあたって、
保護者や同僚になぜこの実践を行なっているか説明する必要があるでしょう。
「面倒なことが一つ増える」と思えばデメリットだし、
「自分の実践を丁寧に説明する機会を持てる」と思えば、メリットです。
そして、自分の「実践を説明するなんて当然」と思えば当然です。
つまり私は、『学び合い』を実践することに対して
「メリット」がある「デメリット」があると考えて実践しているわけではないと思います。
『学び合い』は僕の教育実践における、最適解であって、学習者(子ども)のよりよい学びを追求した結果だと思っています。そして、僕の実践は『学び合い』に付け足しをしたり、『学び合い』をしなかったり、いらないものを削いだりの繰り返しです。究極系はなんとなくイメージできているのですが、そこまでは手を出せない。それは「リスク」の方を重視しているからだと思います。
今、『学び合い』を実践することは、最善か。
今、この課題をするのは最善か。
今、どんな語りをするのが 最善か。
そんなことを常に考えています。
子ども集団の状況、周りの人間関係、実践者の年齢や経験、保護者・・・
教育実践にはあらゆる要因が絡みます。
『学び合い』の実践が最適解だと考える私にとって、それを止める要因に対しては、十分配慮します。『学び合い』の本にも「リスク」に対する対策は紹介されていますが、そんな簡単なものじゃないと思っています。
(あんまりリスクとか気にせずにポンと実践してうまくいく方もいるみたいですが・・・)
というわけで、『学び合い』のメリット・デメリットの答えにはならない文章になってしまいました。書きながら、私自身が実体験した『学び合い』のメリット・デメリットを思い出したので、紹介して終わろうと思います。
私自身の『学び合い』メリット・デメリット。それは・・・・
自分の授業がつまらないことに気づける
『学び合い』をすると思い知らされます。
自分の授業がつまらないこと、子どもに任せてた方がいいことを。
自分が教材研究して一生懸命準備した授業を否定するのは、はじめ難しいことでしたが、
しばらくすると吹っ切れました。「ああ、僕が授業しない方がいいのね」と。
『学び合い』すると後戻りできません(笑)
子どもたちがニコニコして聞いたフリをしていた頃が懐かしいです。