通用しない
「中学校になったら通用しない」
最近よく聞く言葉ですが、それだけでいいのかなって思います。
そもそも、私たち小学校の教員がイメージする「中学校」って自分たちの時のことで、自分たちの過ごし方がベースになっていると思います。
つまり、保護者とあんまり変わらないのではと。なら、最近よく聞く「中学校になったら通用しない」は「何が通用しないか」明らかにしないと、私たちの役割を果たしてないのではと思います。(決して、保護者の説教がダメというわけではありません。)
私たちの役割は何か。
中学校生活に必要なこと、
中学校生活以降にも必要なこと、
を見いだして「通用する」ように力をつけることではないかと思います。
私はその一つに、
自主性
をあげています。
中学校は昔も今も、定期テストのシステムは変わっていません。
締め切りがあって、
範囲があって、
そこに間に合わせる。
方法は問わない。
やるかやらないか。
勉強する子は、点数を取れるし、
勉強しない子は、取れない。
非常に単純なシステムかつ、
厳しいシステムです。
ほぼ、すべて生徒の自主性に任せれている。
あくまで私の頃の話ですが、
点数取れない生徒に先生たちは「授業を聞いていないからだ」「勉強しないからだ」と言っていました。私はどちらかというと、進んで勉強していた方なので、そういう生徒たちに、対して、「勉強すればいいのに」と思っていました。
今考えれば、授業の内容がわかんないのに勉強しようがないし、勉強する意義もわからないのにやる気も出ないだろうなと思います。
むしろ私のように、当たり前に「勉強はするもの」としか思っていない方が危険だと思います。勉強だけしてればいいということが、その先の考えを生まない。
このシステムはすぐには変わるものではないと思います。だからそれに通用できるように、小学生から準備しておく必要があると思います。
予習、授業、質問、復習の流れを習慣にする。
私がクラスで毎日、毎時間していることです。
決められた宿題は撤廃。
締め切りを決めて、課題を出し、それを期限までに終わらせる。うまくいかなければ、どうすればいいか考える。
そして何より大事にしたいのが、うまく期限に終わらない子のことを忘れない。
ということです。
かすかな希望です。
今のシステムについていけない子をなくせるように。不登校を作らないようにするために。
今、私は必死に準備中です。
時間が足りない。