今日は、算数の『学び合い』が事情により2時間ありましたが、
1時間目も5時間目も課題が達成できませんでした。
どちらも主な理由は、「計算のおくれ」です。
しかし、それ以外にも理由があります。
1時間目の時点で、子どもたちは「誰が遅くなるのか」
分かっていたはずです。
それでも達成できなかったのは、
今私が一番打破したいと思っていることです。
「どうして課題達成できなかったんだろう?」と聞くと、
子どもたちはいろいろと話してくれました。
どれも的を得ていたので、次は大丈夫だろうと思い、
「終わってない分は中休みに終わらせて、5時間目に頑張ろう」と話しました。
5時間目。
1時間目の反省を生かして、声をかけたり動いてくれたりしてくれる子はいるのですが、やはり終わりません。私は子どもたちの様子を見ていて、その原因が何なのかわかるのですが、それを直接言ったところで何も変わらないし、それでは子ども集団の力がつかないので、我慢です。
さすがに、私も期待をこめた話はできませんでした。
正直心配な面もあるからです。
「4年生になって、どの子も楽しい学校生活を送ってほしい」
と思うと、この課題未達成に影にある、クラスの課題を何とかしたいと思ってしまいます。
だからもう願いをこめて話をしました。
「先生は、4年生になったらもういません。そのときに、この終わっていない子たち
は4年生でも終わらないままになるかもしれません。それでいいんですか?」
こんな言葉かけは、先生の押し付けかもしれません。
プレッシャーになるだけかもしれません。
3年生に必要ないかもしれません。
でもこの子たちが4年生になったときのことを考えると、やはり伝えたい。
多くの子にとって、隣の子が課題を終わっていようが、いまいが関係ないと思います。
でも『学び合い』を通じてはそれではいけないことを学んだはずです。
もちろんいまだにそれがピンと来ていない子もいます。
それは仕方ないと思います。
でも一人でも多くが、隣の子が課題を終わっていなかったら、気にかけてほしい。
その気にかけること、声をかけること、助けてあげること・・・その一つひとつが
子どもたちを救うと考えています。
数人の子が、いろいろと反省を言ってくれました。
普段あまり発言をしない子も言ってくれました。
結局、「放課後に少し残れる人が残って、残れない人は「お願いします」の気持ちを持つ」ということになりました。
実はこれ、昨年末に何度も話し合って考え出した関わり方の方法です。
もちろん、放課後に残ることを強要はできません。
だから残ってくれる子=素晴らしいみたいな扱いはしません。
残らなくても十分貢献してくれている子もいますから。
でも、数人の子が残って、終わらなかった子とかかわってくれました。
ほんの数人ですが、その子たちに感謝したいと思うと同時に、
「4年生でもよろしくね」という思いを強く持ちました。
課題が終わらなかったけど、前向きな気持ちになれました。
明日の朝、「ありがとう」って話をしよう。