アクティブラーニングを考える【その4】
小一教育技術 8月号増刊 史上最強のアクティブ・ラーニング読本 2016年 08月号 [雑誌]
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2016/07/15
- メディア: 雑誌
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以前までにアクティブラーニングを成立させるために、
「関わる機会を持つこと」「できるだけ多くの時間関わること」を書きました。
しかし、単に関わるといっても目標もなしに、関わったところで次のようなことが考えられます。
・特定の子とばかり話をして、一人になる子がいる(逆に固定したグループを作ると、
活動を頑張るグループと盛り上がらないグループが現れる)
・話が終わったらすることがなくなって、遊びだす。関係のない話をしだす。
・決まりきったことしか話せない。
・きつい言葉を使ったり、場に合わない言葉を使ったりする。
結局、先生が注意をしたり、こと細かく指示を出したりして、
「やらされる関わり合い」「やらされる活動」になってしまうと思われます。
もちろんこんなのが「アクティブラーニング」と呼べるわけありませんが、
この部分を脱せずに、結局「一斉授業の方が楽」と思ってしまう人もいると思います。
さて、それならばどうすればいいか。
それは「課題」だと思います。
全員が達成すべき「課題」です。
その課題を達成するために、方法は問わない。
自分で選択して自分で決定する。
課題が難しすぎてもダメ。課題が簡単すぎてもダメ。
どんな課題がよいか。
小学校なら一番分かりやすい課題は「教室をきれいにする」とか
「○時までに食べ終わる」など学校生活における課題です。
掃除なんて完全に「アクティブラーニング」でしょう、と私は考えています。
そうすると、課題って結構考えやすいと私は考えています。
つまりまとめると、
「関わり合う時間を持つ」
「関わり合う時間を多く確保する」
「共通の課題を解決するために、関わり合う」
です。
ちなみに『学び合い』はここまで書いたことをたったの1時間の授業ですべてこなせます。課題を設定し、「全員達成」とその意義を子どもたちに伝えて「はい どうぞ。」
いかにシンプルか…。我ながら改めて思います。